経済相、原子力を利用せず家畜の糞の燃料を使えとでも
2011年07月10日付 Milliyet 紙
原子力に反対する人々を会合に招待したザフェル・チャーラヤン経済相は、「私は原子力に反対だ(と君は言う)。ご意見は承った、では代わりに何を使うのかね。まさか家畜の糞からエネルギーを作り出すというのか」と述べ、反感を示した。
ザフェル・チャーラヤン経済相は、選挙区であるメルスィン県のイスケレ・マリナレストランにて新聞記者らと会合を開いた。チャーラヤン経済相はエネルギー問題を取り上げ、以前はエネルギー問題に関して外国に依存した政策が進められたとして、以下のように話した。
「物質的かつ現実的に不可能であることから、我が国はネルギーを外国から輸入しなければならなかった。エネルギーを除外した場合、トルコの昨年における輸入額は1400億から1450億ドルであり、輸出額は1140億ドルである。その差は300億から310億ドルだ。われわれの問題はエネルギーだ。われわれのエネルギーを減少させているのは、エネルギーなのだ。なぜなら外国に依存しているからだ。トルコは天然ガスに依存する状態になった。われわれには風力、地熱、太陽熱があり、これらの熱利用の可能性がある。これらを合わせて手に入れることができる生産量はそもそも明らかだ。私はこれにさらに原子力を加える必要があると考える。われわれの国は日々成長し、発展している国だ。現在5万メガワットの生産力をわれわれは持っている。2023年のトルコにおいて、一人当たり2万5千ドルという数字がどういう意味かわかるだろうか。私は人々の幸福度が現在に比べて2.5倍増加した時代のことを言っているのだ。昔と比べると4倍増になる。2001年のトルコにエアコンはあっただろうか。どの家の玄関前にも自動車が2、3台止まっていただろうか。どの家にも、どの街角にもテレビがあっただろうか。これらすべてがエネルギーを消費するものだ。私は原子力には反対だ(と君は言う)。ご意見は承った、では代わりに何を使うというのかね。家畜の糞からエネルギーを生産するというのか。そのような技術があるなら持ってきてほしい。しかしない。風力や水力、太陽熱、そして地熱でできることは限られている。神が与えてくださったものはこれだけだ。エネルギーが消費されればされるほど、生産されなければならないことは当然のことである。エネルギーを蓄え、それから使おう、とは言えないだろう。こうした状態というのは、2箇所の原子力発電所で1時間に850億キロワットのエネルギーを生産することだ。これを天然ガスから生産しようとは言えないだろう。現在の支出額は40億ドル。原子力発電所が建設されれば(その費用は)3億2千万ドルだ。手を胸に当ててみよう。(そうすれば)反対するとき何に反対しているのかわかるはずだ。」
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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:23223 )