トルコ人観光客、人気の行き先はクロアチア
2011年07月12日付 Zaman 紙


バルカン半島のダルマチア地方で有名なクロアチアが、トルコ人の新たな旅行先の一つとなった。特に、歴史都市ドブロブニクを訪ずれる観光客の中で、トルコ人の数が急増している。

昨年ドブロブニクを訪れた58万人の観光客のうち2万1千人はトルコ人であった。リクソスホテルズのブランド責任者兼副社長のバシャク・エレル氏は、トルコ人観光客数の増加には、ビザ無しで入国できることやリクソスのホテル事業が影響しているとし、「2008年のトルコ人宿泊客の割合は7%であったが、2010年には20%に達した。2011年には25%に上げることを目標にしている」と話した。エレル氏は、クロアチアの観光都市ドブロブニクのリクソス・リベルタスで取材に応じ、(リクソスにとって)ドブロブニクのホテルはイスタンブルに次いで重要な事業の一つであると述べ、「初めてホテルをオープンさせた際は大きな問題に直面したが、今ではクロアチアの政府や航空会社とも良い関係を築けている」と話した。

エレル氏は、リクソス・リベルタス・ドブロブニクのオープンがこの地域の宣伝に貢献することにつながり、トルコからの直行便の就航開始を早めたのだと述べ、昨年のトルコでのバイラム休暇はクロアチアの観光シーズンの終了時期と重なっていたが、トルコからの要望でクロアチア側がシーズン期間を延長し、さらに、トルコからは40便の飛行機が就航したと話した。エレル氏は、文化観光大使の希望で、トルコ人ジャズピアニストのケレム・ギョルセヴ氏とオーケストラを呼び、リクソスホテルズがスポンサーとなってドブロブニクの夏祭りでコンサートを開催すると発表した。
エレル氏は、リクソスホテルズの他の事業にも言及し、「近い将来系列のダウンタウンアンタリヤを完成させ、アンタリヤの中心に位置するこのホテルが都市の観光に新たな魅力を加えてくれるだろう」と話した。

リクソス・リベルタス・ドブロブニクのジョボ・セクロヴィッチ社長も、ドブロブニクがここ数年、地中海でもっとも有名な観光都市に数えられていると話した。セクロヴィッチ氏は、トルコのドラマがクロアチアで人気となったため、(クロアチア人にとっての)トルコ人のイメージが変わったと話した。クロアチアは2010年に1100万人の観光客を受け入れ、うち3万8千人がトルコ人観光客であった。これは、前年比80%の上昇である。2010年のドブロブニクへの訪問者数は58万8563人で、うち21,156人がトルコ人だった。この割合は前年比の155%である。2011年もこの数は増加すると予測されている。クロアチアには、のべ98,680人を受け入れることのできる、5つ星ホテル25軒を含む計581軒のホテルと9つの空港がある。またトルコ航空とアトラスジェットは、首都ザグレプとドブロブニクへの直行便を運航している。

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( 翻訳者:木村納菜 )
( 記事ID:23244 )