エジプト:自由イスラーム連合、タハリール広場で抗議行動を実施
2011年07月17日付 Al-Ahram 紙
■エジプト 自由イスラーム連合、タハリール広場で抗議行動を実施して合意から離脱
2010年07月17日『アル=アハラーム』
自由イスラーム連合はタハリール広場で抗議行動を行っている。同連合は、この抗議行動によりタハリール広場での抗議行動を否定したイスラーム潮流の間の合意状況から離脱した。自由イスラーム連合の政治と対話委員会の裁定役であるファルジュ弁護士は、抗議行動の考え方についてイスラーム潮流間での合意は存在せず、合意は存在しないと強調した。
同弁護士は、広場には髭をたくわえた者が多くおり、イスラーム勢力が抗議行動に反対したのは、リベラル、世俗主義、左翼の諸潮流と、彼らが掲げるスローガンへの不信から生じたことであると付け加えた。
また、ファルジュ弁護士は、「自由イスラーム連合は4月6日勢力を含む様々な政治的勢力と調整している。調整は、諸般の要求事項で合意できていること、及び、選挙延期や“憲法第一”という考えと距離を置くことが条件である。我々は、残りのイスラーム潮流に対し、一致したスローガンを掲げるべく7月8日金曜日デモに繰り出すよう説得を試みている。」と述べた。
ファルジュ弁護士は、抗議行動参加者が掲げたスローガンの一部に既に違いがあることを指摘した。その中には文民評議会樹立を唱えたり、軍事評議会反対したりするスローガンや、憲法のための支配的諸原則を見出そうというスローガンも含まれている。そして、同弁護士は広場で抗議行動を行っているマーサビールー青年連合を攻撃した。マーサビールー青年連合は、そしてコプト教徒難民と協力したりやコプト国家を呼びかけたりしている。
ファルジュ弁護士は、自由イスラーム連合は愛国者たちが抗議行動終結に合意し、イサーム・シャラフだろうが他の誰かが首班だろうが強力な政府が樹立するまで抗議行動を続けると強調した。また、同弁護士は、自由イスラーム運動は、「イスラーム団(アル=ガマーア・アル=イスラーミーヤ)」、「アル=ジハード(ジハード団)」「シャリーア団」、サラフィー主義者の者を含むことを明らかにした。そして、連合形成の考えはラクダの戦い(2011年2月3日)と共に始まり、実際の行動は2月13日に始まった、連合の目的は政治犯の釈放であると指摘した。
(本記事は
Asahi中東マガジンでも紹介されています。)
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( 翻訳者:小林沙織 )
( 記事ID:23305 )