イラク:ジーカール県、米軍の作戦を止めさせるべくイラク中央政府に介入を要求
2011年07月18日付 al-Hayat 紙

■イラク:ジーカール県、中央政府に米軍の作戦を中止させるための介入を要求

2011年7月18日『アル=ハヤート』

【ジーカール:アフマド・ワヒード】

バグダードの南方390キロに位置するジーカール県の県議会は、同県に駐留する米軍が、連邦政府との間で結んだ治安協定を遵守していないと主張し、最近の米軍の活動を背景に、米軍部隊への軍事作戦がエスカレートしていると警告した。

県議会の治安委員長であるサッジャード・シャルハーン氏は本紙に対し、「県議会は県選出の国会議員たちとこの問題について話しあい、ナースィリーヤの複数の地区に対する最近の家宅捜索の話題を取り上げた」と語った。

シャルハーン氏は続けて以下のように語った。「米軍は両国間で結ばれた治安協定の条項を守らず、その代わり、県の治安機関に知らせないまま、単独で治安作戦を始めた」「県議会は、国会と連邦政府に対してこの違反を止めさせるための介入を要求した」「県は中央政府に、米軍に逮捕された人たちの状況を問い合わせている。米軍が現在、複数の拘束者を自身の拘置施設に収容しているとの初期段階の情報があるためだ」。

「米軍は単独行動しており、ナースィリーヤ市(ジーカール県の県都)の周囲を、航空活動の理由を明示することなく、飛行機で旋回している。国軍総司令官でもある首相に米軍の武装作戦について知らせるべく、我々はジーカール県知事に通知した」「武装勢力の作戦はまだ続いている。最近の米軍の頻繁な動きによって、さらに増加しているかもしれない。我々はこれを阻止しようとした」。

そしてシャルハーン氏は、イランから支援を受けているとアメリカが疑っている武装民兵組織を示唆しつつ、「自分たちのやり方で米軍を撤退させようと活動しているジハード主義者たちの運動が存在する」と続けた。

31人のメンバーから構成される県議会は先月初め、米軍の進入を拒否すると決定した。県議会のクサイイ・イバーディー議長は「治安協定を実施し、イラク人民の意思を尊重するべく、過半数の議員票によって、市内への米軍の進入拒否を主張する声明が採決された」「今起こっていることは、イラクとアメリカの間で結ばれた協定への違反だ」と語った。

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( 翻訳者:木村嵩 )
( 記事ID:23323 )