エラズーのMHPとBDP両支部、「テロと煽動」に反対共同声明
2011年07月18日付 Zaman 紙
スィルヴァン地区(ディヤルバクル県)での(トルコ兵)襲撃事件の後、エラズーで高まっている緊張に不満を抱く民族主義者行動党(MHP)と平和民主党(BDP)の間で最初の一歩が生れた。
二つの政党の県代表は共同声明に署名した。テロ攻撃の後、いくつかの県で挑発的な行動がとられようとしており、エラズーでもBDP県支部関連の建物に向かって抗議デモを行おうとしたグループと他のグループの間で一触即発の状態となった。これを受けて、同県の63の市民団体が加盟するエラズー市民団体組織プラットフォームは、頻発する事件に関し18日に会合を開いた。MHP 、BDP、エラズー・ジェム文化センター協会の代表らも参加し共同声明を作成した。
MHP県支部の事務長ギュロル・スルオウル、BDP県支部のアティク・オクユジュ副代表、エラズー大衆文化センター協会のジャフェル・イエシル副代表が署名した文面を同プラットフォーム広報担当のレスル・シャーヒン氏が読み上げた。シャーヒン氏は、トルコに関し汚い野望を養っている勢力が様々な機会を捉えて色々なシナリオを描いて問題を起こし、国内の安定と平和を混乱させることを試みている、と指摘した。シャーヒン氏は、かつては政治的見解と宗派の違いを利用してその野望を達成しようとしたグローバルな勢力は、今日下請けとして使っているテロ組織を介して身内争いが起きるよう望んでいると説明し、以下にように続けた。
「私たちは、人に対しいつも正義、安定、平和をもたらした文明に属している。この大文明は、何ものも差別することなく、トルコ人、クルド人、チェルケズ人、アルバニア人、ラズ人、常にあらゆる層の支援と協力とによって成立してきた。エラズーの世論は、あらゆるテロ事件の後、市民として、あるいは政党、市民団体として、民主主義的な反応を示してきた。しかし、前週の金曜日と日曜日に市内で扇動者のごまかしにのって、騒動を起こした小さなグループは、いくつかの哀しい事件の端緒を開いた。殉職者は、私たち全員を深く悲しみに陥らせた。だが、このことに対する反発は民主主義的な方法でなければならない。それ以外の行動は、無政府主義と混沌の申し子たちに利するだけだ」。
シャーヒン氏は、この種の事件が過去の哀しい事件(のような)原因となりうるとの不安を携えていると指摘し、国民が常識的に振舞い、挑発に乗らず、責任を持って行動するよう提唱した。会見後、MHP県支部のスルオウル事務長、BDP県支部のオクユジュ副代表、エラズー・ジェム文化センター協会のイエシル副代表は、(共同声明)文面の下に署名した。
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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:23327 )