金曜礼拝指導師ならびに市民ら、「ヘジャーブと貞節」計画実施への支持を表明
2011年07月09日付 Jam-e Jam 紙
アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィー「残念なことに当局者のなかには、大学の性別分離について上から目線で命令を発し、皮相な措置だなどと述べている者がいる」
昨日テヘランや我が国の一部の州で、「ヘジャーブと貞節」計画への支持を表明するデモ行進が行われた。これと時を同じくして、一部の金曜礼拝導師らはこの計画の実施の必要性を強調した。
イラン国営放送報道センターによれば、「ヘジャーブと貞節 国民の日」を目前に控えて、昨日テヘランの婦人たちは金曜礼拝後、デモ行進に参加し、「ヘジャーブと貞節法」の国内での施行義務にこれまで以上に関心を払うよう、関係各機関に呼びかけた。
〔‥‥〕
アーヤトッラー・ジャンナティー「シャリーアに従う気のない者が一部にいる」
アーヤトッラー・ジャンナティーはデモ行進が行われる前に、テヘラン金曜礼拝での説教で、〔‥‥〕なかにはいかなる犠牲を払ってでもシャリーアや法律を守ろうとしない者がいるが、私にはその理由が理解できないと述べた上で、「今回のデモ行進のメッセージを受け取るべき人間が、これに気付いてくれることを、切に願っている」と語った。
ジャンナティー氏はさらに、こうした人々に向けて「もしあなた達がムスリムであるならば、シャリーアや法律といったものが存在しており、そこではヘジャーブと貞節についてイスラームの見地が極めて明確に示されている〔ことを理解すべきだ〕。たとえイスラームに疑問を抱いているとしても、法律は守るべきだ。法律には、ヘジャーブと貞節を守るよう書かれている」と語りかけた。
〔‥‥〕
アーヤトッラー・マカーレム「人々は一部の問題に失望している」
他方、アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーはマシュハドのレザー廟の参詣に訪れた人々を前にして、もし社会の公共的良心が目を覚まし、みなが悪を悪とみなし、善を善と判断すれば、社会問題は解決するだろうと述べた上で、「ある些細な悪事が繰り返されれば、そうした悪事に対する悪印象は少しずつなくなり、人々の目には大罪すらも些細なものと映ってしまうだろう」と指摘した。
ラサー通信によれば、この宗教最高指導者(マルジャエ・タグリード)は、大学での性別分離計画を中止するよう科学相と保健相に対して求めた、大統領の最近の書簡について暗に示唆した上で、以下のように続けた。
科学相は2つの計画を実行するつもりであった。第一に、授業において宗教の根本原理を疑問視し、そうすることで学生たちから希望を奪い取ろうとしている一部の大学教授たち——もちろん、我が国の教授たちのほとんどは、そのような〔反宗教的な〕潮流から距離を置いているのだが——を退職させようと計画していた。第二に、大学において若い男女たちを次第に、しかし基礎から分離させることを計画していた。
アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーは、より効率的な「学問の生産性」を獲得するために、ドイツでもこうした措置〔=大学での男女別学〕が取られていると指摘した上で、
彼らはシャリーアや宗教といったものとは無関係だが、私たちは自分たちの宗教のためにも、また若者たちのさらなる学問的進歩のためにも、この措置を講ずるべきだ。ところが残念なことに、一部の当局者たちは上から目線で、このような措置はとるべきではないなどと命令し、性別分離政策を表面的で賢明さに欠ける策だと主張している。人々はこうしたことを耳にして、失望している。
と語った。
同氏はさらに、「若者たちを前にしてイスラームを疑問視するようなことを授業で言っている者は、解雇すべきである。なぜなら、このような人物は社会にとって危険だからだ」と強調した。
〔‥‥〕
関連記事(アラム=アルホダー「スカーフの下がった女性は、どんな猛獣よりも危険である」)
関連記事(大統領、大学における性別分離に反対姿勢)
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:小野大器 )
( 記事ID:23332 )