■エジプト:革命後のコプト教徒に再婚の機会
2011年7月21日付『アル=アハラーム』
【カイロ アシュラフ・サーディク】
1月25日にエジプトで起こった革命は、大きな風を起こしたが、同時に多くの議論となる問題を提起した。その一つにコプト教徒に再婚の機会を与えることが問題として挙がっている。
現在も約3000人のコプト教徒が離婚と再婚を求めているが、シェヌーダ3世はこれを断固拒否している。一部の怒った者たちは、総主教御座所内にあるこの問題の責任者であるブーラー卿の事務所前でデモを行った。状況鎮静化をはかったデモ隊の退去が行われたにもかかわらず、48時間経ってもまだ緊迫した状況が続いている。また、宗教の総代理人で、御座所に常駐しているセルギウス・ファルギウス司教は昨日(20日)、事態は教会内で良好に推移していると強調した。
事態の早期打開は見込めず、多くのシナリオが予想される模様である。聖職者議会の書記であるルイス・ウワイダ司祭は、本紙に対し声明で問題の収束を望んでいることを明言した。
声明で挙げられている主な点は、聖職者議会はエジプト国民が1月の革命以降行使してきた諸般の自由を尊重することである。諸般の自由には、デモを行う権利が含まれる。声明におると、総主教座で発生したデモでは、総主教座の責任者に対する暴力行為は発生しなかった。また、聖職者議会は、議会は立法機関ではなく、聖書の助言が統べる法を執行する機関であると強調した。
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( 翻訳者:亜森ディナ )
( 記事ID:23360 )