2011年7月18日付イラン紙30面に掲載されていた写真を転載
ルーホッラー・ダーダーシー殺害の容疑者たちの似顔絵作りが開始
事件の容疑者と逃亡中の2人の共犯者に対し、犯罪捜査官らによる特別捜査も始まる
テヘラン・アルボルズ州犯罪警察は、「イランで最も強い男」の一人に数えられるルーホッラー・ダーダーシー氏を襲撃し、キャラジの「ゴルシャフル」から45メートルの地点で殺害した若い男3名の行方を追っている。
ジャーメ・ジャム紙によれば、土曜日の夜23時45分、ある男性からキャラジ110番警察緊急センターに、ゴルシャフルから45メートルの地点で、5人の男が路上で取っ組み合いの喧嘩をしているとの通報があった。
数分後にゴルシャフル署の警察官らが事件現場(プーネ通り)に駆けつけたところ、ナイフで激しく切りつけられたとみられる若い男性が通りの脇に倒れているのを発見した。この人物の横には若い男性が付き添っており、助けを求めていた。
警察官が事件を目撃した男性に話を聞いたところによると、〔韓国KIA社製の大衆車である〕プライド車に乗っていた者たちがこの2人ともめはじめ、1人を刺したという。刺された男性はシャヒード・マダニー病院に搬送されたが、道中で出血多量のために亡くなった。亡くなった男性は他ならぬ、「イラン人最強コンテスト」のチャンピオン、ルーホッラー・ダーダーシーその人であった。
ダーダーシー氏が亡くなったことを受け、本件の捜査が始まり、被害者と一緒にいた男性は事情聴取のため警察に送られた。その若い男性は警察に対し、「事件の夜はダーダーシーの車に乗っていた。ゴルシャフルから45メートル地点の交差点を北から南に渡っていたとき、渋滞に巻き込まれて数分間停車を余儀なくされた。ちょうどそのとき、プライド車の運転手がクラクションを何回も鳴らし、私たちに動くように促してきた」と語った。
彼は「『渋滞だから停止しているんだ』とその運転手に話したが、運転手は一切耳を貸さず、彼は文句を言い続けてきた。車が動き出し、私たちは運転を続けた。そしてプーネ通りに近づいた頃、あのプライド車の運転手が私たちを見るや悪態をついてきた」と付け加え、〔‥‥〕さらに「車から降りて運転手と同乗者2人に、静かに運転を続けるよう求めた。しかし彼らは私たちの話に、まったく聞く耳を持とうとしなかった」と語った。
この人物はその上で、「プライド車の運転手が車から降りてきて口論になり、彼の態度に注意を与えた。とちょうどその時、突然同乗者の1人がナイフを持ってダーダーシーを襲撃、彼の首を刺した。私はとても驚いて、周囲に助けを求めていると、その間にナイフの男と共犯者2人は車に乗って夜の暗闇に消えていった」と証言した。
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( 翻訳者:岩崎美秋 )
( 記事ID:23361 )