このところのインターネット切断は、フィルタリング・ソフトウェアの更新が原因

　ある当局者は、「このところ、イランの一部地域でインターネットの接続が一時的に切断されているとの報道がなされているが、フィルタリング・ソフトウェアの強化にその原因がある」と述べた。

　この人物はファールス通信との会見で、最近、特に昨日国内で発生したインターネット接続の一時的切断について、「通信情報技術省は現在、フィルタリング・システムを強化しているところであり、最近の一時的切断は、このシステム向上が原因だ」と述べ、さらに「この混乱は、フィルタリング・ソフトウェアに依るものであり、ハードウェアに依るものではない」と説明した。

　この関係筋はまた、「フィルタリング・ソフトウェアの強化は、段階を踏んで実施される予定で、切断される地域とその規模は、テストが行われるルート次第である」と説明した。この人物はその上で、「例えば昨日では、インターネットの切断はイラン西部やハマダーン方面で頻繁に発生した」と述べた。

IPアドレスの変更が喫緊の課題

　他方、通信情報技術相は「バージョン4のIPアドレスは世界で枯渇している。それゆえ、IPアドレスの新たなバージョン、すなわちIPV6（インターネット・プロトコル・バージョン6）への移行が、イランにとって避けて通ることのできない喫緊の課題となっている」と述べた。

　イラン国営通信（IRNA）の報道によると、レザー・タギープール通信情報技術相は昨日、IPV6への移行に関する専門会議のなかで、さらに「世界中からの報告によると、IPアドレスは世界で枯渇しており、各国は新しいアドレス〔の割り当て〕を〔IPアドレスの管理団体に〕申請しても、申請が拒否される事態となっている。こうしたことから、バージョン6のインターネット・プロトコル、すなわちIPV6の普及が全世界で始まっているのだ」と述べた。

　同相はその上で、「我が国のIPV6への乗り換えは、緊急かつ避けては通れない課題である。向こう4年以内にこの作業を遂行しなければならない。なぜならそれ以降になると、作業はさらに困難なものになるからだ」と強調した。

　同相はまた、IPV6への移行に向けた実験も行われ、そのための戦略委員会や戦略文書も準備され、それを発表するばかりとなっていると指摘し、「今日、我が国はIPネットワークの管理、ならびに『国家情報ネットワーク』の創設において、大きな変化を経験しようとしている」と述べた。

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（翻訳者:森田沙里）
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