平和民主党、ヴァン・キャンプから青信号1つ、赤信号1つ
2011年07月23日付 Milliyet 紙


平和民主党(BDP)執行部は、「民主的自治を撤回することは不可能だ」とのメッセージを表明した。党内では、クルディスタン社会連合(KCK)の収監中の国会議員達のために、和解を得られない状態であっても、国会の場で闘いを継続するという意見に重きがおかれた。

民主社会会議(DTK)の「民主的自治」宣言は、平和民主党(BDP)の国会議員達が集まったヴァン・キャンプでも主要協議事項であった。会議の初日には、民主的自治、クルド問題、新憲法、13名の兵士の殉職後に生じた緊張状態と全体的な政治展開について話し合われた。

■ 自治の撤回はない

幾つかの批判に答えたBDPのセラハッティン・デミルタシュ会派代表と他党の執行部は、自治が2005年から今日まで議論されてきたことを、また党綱領に取り入れられていることを、そしてDTKの代表者らによる承認を受けて宣言されたことを明らかにし、「あなた方を我々は理解していますし、あなた方の考えも尊重しています。しかし、自治について長期間取り組み、計画を立ててきました。DTKのもとで多くのことが議論され、話し合いを重ねてきました。民主的自治の撤回を問題にすることなどありえません。自治宣言は、自治を固く決意したことの表明なのです」と語った。自治宣言と同時に、国家と政府に対し、「(自治実施の)タイミングに関し、もはや国家或いは政府の恣意的判断が期待されていないこと、そして新憲法の制定前に与党にも野党にも「クルド人達が何も同意しないだろう」というメッセージがだされたことを強調した。

■ いつまでもボイコットは出来ない

会議ではBDPによる議会ボイコットの継続期間も議題に取りあげられた。アルタン・タン議員は、新しい会期において、新しい憲法(のための)取り組みを遅らせないために、BDPが国会に出席する必要があると述べ、「国会審議に戻る我々の条件を、我々は政府と規定すべきではありません。私はそのような条件規定が成立してもしなくても、国会に出席することに賛成します。規定は、政府が与える宿題のようなものだと理解されています。我々は政府の発言次第で行動する生徒ではないのです。新憲法の制定プロセスにおいて我々は遅れをとるべきではない」と話した。エルトゥールル・キュルクチュ議員はといえば、国会での抗議活動について、党がはっきりとした態度をとることを望んでおり、「この様なボイコットの状態に、私たちはいつまでも止まることなど出来ません。この状況において、進展を促す必要がありますし、前提をもう一度見直す必要があります。ここは公正発展党(AKP)がトップの国会ではないのです。いつでも私たちが望めば国会に参加します。こんな風にいつまでも苦境に立たされたままではいられません」と話した。一方で党(BDP)の執行部は、この批判に対して決定をくだすとの見解を表明した。(さらに)AKPとの間で共同規定は作成せずに、国会に戻る方針を発表した。

■ 平静の呼びかけ

BDP執行部は、13名の兵士が殺害されたスィルヴァン事件の後に生じた、クルド人に対する反発や攻撃について話し合った。事件後にクルド人に向けての攻撃が増加し、そして民族闘争(へ発展する)危険へ向かう可能性があるとの考慮がなされた。BDPとしては相互に「平静」の呼びかけを行っていることを、また緊張を和らげることにおいて積極的な役割を果たすことが決定された。世論で議論されているテーマであり、また自治の立脚点の内の一つを構成している「自己防衛力」も議題となった。(自治の)成立が「武力」を伴うものとして認知されているために、センシティブな問題となっているとの評価がなされ国民に自治制度が「武力を伴わない」ものであると十分に説明されることが採択された。

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( 翻訳者:濱田裕樹 )
( 記事ID:23399 )