“アッバースィーヤの戦い”の負傷者300人超 4月6日運動はエジプト軍評議会に謝罪を要求
2011年07月24日付 al-Quds al-Arabi紙

■衝突で300人以上が負傷
■革命者同盟、防衛省前での新たなデモを呼び掛け
■エジプト:“アッバースィーヤの戦い”が暴力拡大の懸念を呼ぶ
■4月6日運動は軍最高評議会に謝罪を要求

2011年07月24日付『クドゥス・アラビー』

【カイロ、ロンドン:本紙】

“アッバースィーヤの戦い”の名で知られることになったカイロでの事件から一夜明けた24日、エジプトではさらなる暴力沙汰への懸念が高まっている。土曜(23日)の晩、およそ2000人のデモ隊が、タハリール広場から軍最高評議会の本拠地に向けて、エジプト革命の未だ果たされていない諸要求の実施を求める平和的な行進を組織したところ、アッバースィーヤ広場でならず者や無法者の集団が彼らの前に立ち塞がり、デモ隊に向かって刃物を振るったり、石や火炎瓶を投げつけるなどして、脳震とうを起こした12人を含む300人以上の負傷者を出した。

「無党派革命者同盟」は24日、エジプト軍最高評議会が本拠地を構える防衛省の建物に向けた月曜日の平和的デモ行進に参加するよう、政界や論壇・芸能界・文壇などに呼びかけた。
 
報道担当官のアラー・サイード氏によれば、月曜日のデモ行進の目的は、限定した明確な要求を軍最高評議会に提出することにある。その筆頭に来る要求は、軍最高評議会がこれまで折に触れて約束してきた民政への権力移譲のタイムスパンを明確にすることと、ホスニー・ムバーラク前大統領を刑事事件の容疑者として、他のいかなる刑事犯とも区別することなく、マズラア・トゥラ刑務所の附属病院に早急に移送することの確認であるという。

サイード氏は、1月25日に始まったエジプト革命に参加した市民が望んでいるのは、政治活動を腐敗させ、公金を盗んだ前政権の有力者たちを、透明性のある公開の裁判にかけることと、旧政権に所属していた汚職犯たちをあらゆる国家組織から一掃することのみであると語り、軍最高評議会は国政を担っている機関として、こうした目的の実施を求められていると明言した。

また4月6日運動は軍最高評議会に対し、同評議会が彼らに着せた不当な嫌疑について、公式に謝罪するよう求めた。

4月6日運動は24日日曜日、フェイスブックの公式ページ上で、軍最高評議会は謝罪すべきだと強調した。同評議会はフェイスブックで発表した声明69号および評議会の一員であるハサン・ルワイニー中央部司令官の記者発表において、4月6日運動は米国に資金援助を受けた行動計画を実行するために、海外から資金を受け取っていると非難していた。

さらに4月6日運動側は、米国やイスラエルと通じているのは一体誰なのか、軍最高評議会はよく知っているはずだとして、「評議会が持っている証拠や書類を(もし証拠を持っているのなら)検察に提出して、エジプト国民に公開すべきだ。そうでなければ、4月6日運動に対するこのような偽りの嫌疑を晴らすために、公式に謝罪すべきだ」と述べた。

軍最高評議会はフェイスブックで発表した声明69号で、4月6日運動は軍と国民を争わせようとしていると非難した。同様にルワイニー司令官も、土曜日のアル=ジャズィーラとの電話中継で、同運動は海外から資金を得て、「国家の弱体化を狙っており、同運動のメンバーはセルビアで訓練を受けている」と非難して、彼らのトレードマークである握りこぶしは、セルビア革命のトレードマークと同じだと語っていた。またルワイニー司令官は同じ番組での発言で、「軍最高評議会はセルビアで訓練を受けた4月6日運動のメンバー達を監視し、彼らに関する詳細な情報を入手している。また評議会はどこから資金が提供されているかも熟知しており、それについては適切な時期に発表するだろう」とも述べていた。

4月6日運動は2008年、マハッラ・クブラー市(カイロの北西140キロ)の紡績・織物労働者たちが呼びかけたゼネストの開始に合わせて設立された。そのゼネストは前政権の政策に抗議する国民のゼネストに発展し、その政権はついに今年1月25日に始まったエジプト革命によって打倒されたのである。
(後略)

(本記事はAsahi中東マガジンでも紹介されています。)

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(翻訳者:山本薫)
(記事ID:23435)