デヴレット・バフチェリ(民族主義者行動党(MHP)党首)
トルコ国軍の伝統的な階層構造を崩そうとと決めつけている公正発展党(AKP)の考えが、現在の危機の主たる原因であることは明白です。最新の動向から、トルコ国軍が再構築されることが求められているとわかります。長い間トルコ国軍に所属した提督や将軍達が、エルゲネコン、バル ヨズ、インターネット覚書事件、のように名付けられたクーデーター疑惑に関連付けられたことが、現在話題となっている危機の根底をなしているのです。全く結論づけられない、常軌を逸したクーデター疑惑に関する幾つかの司法プロセスが、トルコ国軍を疲弊させ、圧迫するためのものであることは疑いようのないことです。この点で、与党は歴史や国民に大罪を働いています。
ヒュセイン・タンルヴェルディ(AKP副党首)
私たちは「先進的な民主主義とトルコを引き合わせるだろう」と発言してきました。現在アンカラで重大な展開がありました。このプロセスはトルコの 民主化を促すものです。不安に思われるようなプロセスではありません。全てトルコの制度や体制の中で進められているところです。
ギュルセル・テキン(共和人民党(CHP)副党首)
実際、これは愉快な光景ではありません。共和国の歴史で初めて生じたものです。向上とは、複数の規則や司法制度の中で決定されるものです。しかし、残念ながらトルコにおいて民主主義は今も根付いていません。向上はいつの時代であっても、数々の困難を生み出すことでしょう。眼前の光景は、政権がいまだに法や規則をよく分かっていない態度をとり続けているというものです。これについて大統領閣下が発表を行うことを期待します。納得のいく発表が行われることを望んでいるのです。
メフメト・アーキフ・ハムザチェビ(CHP党派代表)
驚かなかったといったら嘘になりましょう。これ程強い反発が起ころうとは、予測していませんでした。今行うべき、でもAKP政権下では不可能と思えるのは、トルコには独立した司法が必要だということです。
セラハッティン・デミルタシュ(平和民主党(BDP)会派代表)
参謀総長と軍の司令官達が辞任したことで、危機は生じません。だからといってこのことで軍の後見が完全に取り払われ、その代わりに文民の民主主義に移行するということを意味しません。
ハシップ・カプラン(BDP会派副代表)
私は非常に重大な困難を生み出すであろうとは考えていません。退役するはずだった将軍達の辞任は、危機を生み出すようなものではないのです。従って危機になりえないのです。退役した者達がいれば、その代わりに他の者達が後任となるだけです。
ムスタファ・カマラック(至福党(SP)党首)
これは、私の考えでは、トルコの民主化の産みの苦しみなのです。トルコが正常化すること、本当の意味で民主化するために、この種の痛みが生じることが必要なのです。
ムスタファ・デスティジ(大統一党(BBP)党首)
トルコは深刻な混乱へと至るプロセスに向かって引きずられています。全ての人に対して冷静さを失わないよう提案します。国のトップである大統領がこの問題を取り上げ、解決してくれることを望んでいます。
(本記事は
Asahi中東マガジンでも紹介されています。)
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( 翻訳者:濱田裕樹 )
( 記事ID:23486 )