■PA、イスラエルの9月を目前にした攻撃を非難:ラマダーン前夜のカランディヤ・キャンプへの突入で 2名が殉教。
2011年8月2日『アル=ハヤート』
【ラーマッラー:AFP】
神聖なラマダーン月開始前夜の昨日(1日)の明け方、イスラエル兵によるヨルダン川西岸地区にあるエルサレム市街近くのカランディヤ難民キャンプへの攻撃の最中にパレスチナ人の二人の若者が銃殺され、また3人が負傷した。複数の医療関係筋によると、殉教したのはムウタシム・アドゥワーン(22歳)とアリー・ハリーファ(23歳)の二人である。
ファタハ運動の高官はイスラエル軍が若者のうち一人を逮捕するため、同キャンプに3時30分(GMT1時30分)に侵入したことを明らかにした。さらに、イスラエル兵と彼らに石を投げた若者たちの間に衝突が起こり、イスラエル兵は若者達に向けて発砲しその結果彼らのうち2人が死亡したと述べた。
パレスチナ諜報機関筋によると、二人の若者はその日(月曜日)の明け方ラーマッラーにある病院に運ばれた。一人は頭部を撃たれて即死、一方、もう一人はその後死亡した。
パレスチナの指導者たちは二人のパレスチナ人が殺されたことは、9月を前に、不穏な空気を創りだそうとするイスラエルの試みだと見ている。パレスチナ自治政府(PA)は、9月に国連でパレスチナ国家の承認と国連加盟を求めようとしている。大統領報道官のナビール・アブー・ラディーナはパレスチナ公営通信社(WAFA)が報じた声明で、「我々は、今般のイスラエルの犯罪を非難する。この犯罪は、9月を前に不穏な雰囲気を醸成しようとするイスラエルの試みである。この犯罪と並んで、入植者による(パレスチナ)国民とその財産に対する攻撃も続いている。」と述べ、この度の事態の推移の責任はイスラエル政府にあると述べた。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:渡辺亜実 )
( 記事ID:23515 )