モディーリーヤト橋事件の被告に事件現場での死刑執行の判決
2011年07月28日付 Jam-e Jam 紙
被告人「殺すつもりはなかった、ただ怪我をさせてやろうと思っただけ」
大学の同級生の女性を殺害した「モディーリーヤト橋事件」の犯人は昨日、テヘラン州刑事裁判所第71法廷の判事たちによって、事件現場での死刑執行の判決を言い渡された。
犯人のクーシャーという若者は今年のティール月15日〔7月6日〕の午後、大学の同級生マフサーに一方的な好意を抱くも、彼女から冷たくあしらわれたことから、女性をナイフで26回にわたり刺して殺害し、その場に居合わせた彼女の友人を負傷させた。
被告人が殺害を自供したため、事件が社会感情を大いに傷つけたことに考慮して、刑事判事によって〔速やかに〕起訴状が発行され、テヘラン州刑事裁判所第71法廷に送られた。そして昨日、被告人の裁判が異例の速やかさで行われた。
審理の冒頭、検察側の代表は起訴状の説明を行い、法医学の専門家の観点から被告人が精神異常ではなかったこと、事件当日にアルコール飲料を摂取していなかったこと、殺害について明確に認めていること、その他事件に関する証拠資料などを考慮して、被告人を〔責任能力のある〕罪人と見なし、極刑を求刑した。
その後、遺族側の弁護士が法廷に立って発言し、遺族を代弁する形で、被告を事件現場でキサース刑〔同害報復刑〕に処すよう求めた。審理中、被害者の友人と3名の証人が法廷に立って発言し、裁判の出席者に向かって事件の詳細を説明した。
審理のつづきで、被告人も法廷に立って発言し、アズィーズ・モハンマディー判事の質問に答えた。
あなたは若い女性(被害者)に好意を抱いていたのですか?
私はマフサーに好意を抱いていました。この感情は日を追うごとに増していきましたが、彼女の〔私に対する〕無関心がこの片思いを諦める原因になったことは、一瞬たりともありませんでした。
マフサーはあなたの行動に対して、どのような反応を示していましたか?
彼女は私に対してまったく関心を抱いていませんでした。彼女は、私にちょっかいを出さないよう求め、私のことをばかにしていました。
どうして殺害を決意したのですか?
彼女が私に対して無関心であったことと、皆が私をばかにする原因となるようなことを彼女が〔周りに〕言いふらしたことが、彼女への復讐を私に決意させました。殺すつもりはありませんでした、ただ怪我をさせてやろうと思っただけでした。ここ数年、多くの出来事が私の目の前をすぎて行きましたが、彼女への復讐の決意が私の頭から離れたことは、一瞬たりともありませんでした。
〔…〕
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( 翻訳者:神田浩輝 )
( 記事ID:23519 )