エジプト:アリーシュで武装集団が警察を襲撃、「シナイ半島のアル=カーイダ」名で声明配布
2011年08月02日付 Al-Ahram 紙

■北シナイ県知事、アル=カーイダの存在を否定
■イスラーム主義組織が声明を配布

2011年08月02日『アル=アハラーム』

北シナイ県のアブドゥルワッハーブ・マブルーク知事は火曜日(2日)、シナイ半島におけるアル=カーイダの存在を全面的に否定し、「シナイ半島にアル=カーイダの組織は全く存在しない」と述べた。しかし同時に知事は「シナイ半島のアル=カーイダ」と名乗る正体不明の組織が出した声明文が配布されたことは認め、「声明は、シナイ半島に存在するタクフィール主義の武装集団によって配布されたものだと思う」と語った。そして、「それらの武装組織は、治安が悪化しているシナイ半島の今の状況を利用している」と続けた。

北シナイ県の県都であるアリーシュ市の一部のモスクや、メインストリートから離れた地区や場所で配布されたその声明は、シナイ半島が「イスラーム法が適用される、分離したイスラーム首長国」になるよう求めており、冒頭には「シナイ半島のアル=カーイダ」の名が掲げられていた。これはシナイ半島、特にアリーシュで配られた初の声明である。

この声明が配布されたのと同じ頃、武装集団がアリーシュ総合病院に突入した。この病院には、先週金曜日の集団礼拝後に武装集団がアリーシュ警察を襲撃した作戦の最中に殺害されたパレスチナ人青年、アラー・アル=マスリー(19才)の遺体が収容されている。この警察襲撃事件では、軍と警察の将校2名と市民4名が犠牲となり、19名の負傷者が出た。

(本記事はAsahi中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:山本薫 )
( 記事ID:23526 )