高等軍事評議会終了、勾留中の将校らには1年の猶予決定
2011年08月04日付 Yeni Safak 紙
バルヨズ裁判で拘留中の将校らの今後が、高等軍事評議会の最終日に明らかになった。ネジュデト・オゼル参謀総長代理(当時)の要請に基づき、エルドアン首相は、拘留中の将校らの昇級に関し、「今回だけ特別に」もう1年任務に就くことを許可した。
初めての事項が多く議論された高等軍事評議会が終了した。評議会での決定は、本日、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相からアブドゥッラー・ギュル大統領に提出され、11時に公表される。エルドアン首相が高等軍事評議会のトップであるのを明らかにした「会議テーブルで唯一の人物」との光景が記憶に刻まれた会議において議論の争点となったのは、拘留中の将校たちの今後についてであった。
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、反政府運動の準備をしていたとして拘留中の将校たちの解任要求を高等軍事評議会で再度発言した。参謀総長に就任したネジュデト・オゼル陸軍大将はこの問題でエルドアン首相に要請を行った。
■「1年間はこうしておこう」
司令官レベルの彼らが、退職せずもう1年任務に就くことを要請したオゼル参謀総長は、「今年はこうしておこう」と話した。オゼル総長代理がトルコ軍に関し、法律では、拘留中の司令官は、昇級時期に昇級できず、退職はさせられない旨記載されている条項を参照し、この規定に沿ってもう1年延期することが適当だと述べたことが分かった。
■裁判の判決を待つ
オゼル新参謀総長のこの要請に対し、高等軍事評議会の文民側も「1年延期すること」に納得した。エルドアン首相は、拘留中の司令官らに関し、「1年間に限り、任期を1年延長することを認める」と述べたことがわかった。1年間で拘留中の司令官らについての決定が有利なものになるか不利なものになるかは、裁判の判決によって決まる。しかし、2012年の軍事評議会までに裁判で判決が下されない場合には、拘留中の将校たちは、退職させられる。こうすることで、下 から昇級してくる司令官たちの行き場を阻むこともなくなる。しかし、将軍ポストを待っている拘留中の58人の大佐の猶予についても、裁判の結果によって決 定されることになった。
■空席ポストに任命する案が有力
バルヨズ、インターネット悪用、反政府活動計画のような裁判のため拘留された司令官らに関し、今後空席ポストに任命することを考えている。以前に3人の司令官に対し、こうした適応をした国防省は、トルコ軍の人事を乱さないために、拘留中の43人の司令官が無任ポストに任命する考えを述べた。こうして、 無任とされた司令官のポストへ他の者を任命することで、トルコ軍の人事も整うことになる。
■司令官らにイフタール夕食会
軍事評議会の閉会は、昨夜、大統領官邸で行われた。ギュル大統領は、評議会のメンバーへの公式の夕食会を、ラマザン月ということで、イフタールとして、 20時10分に出した。評議会で行われた人事は、ギュル大統領に書面で提出される前に、口頭で伝えられた。イフタールへ招待を受けた人たちの夕食は、シェフリエ入り鶏肉スープ、アンティチョークのドルマ、グリーンサラダ、肉と野菜のオーブン焼、メキシコ豆とナスのソテー、キュネフェであったことが分かった。
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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:23544 )