断食開け食事は2回にわけて…断食時、ここに注意
2011年08月08日付 Milliyet 紙

断食明けの食事を30分空けて2回に分けることは健康面において有益である。突然重い食べ物をお腹に入れると体重の増加にさえ繋がりうる。

今年のラマザン月は、例年の平均気温以上の猛暑になるであろうと予測されている。シムゲ・シベル・ユルドゥルム栄養士は断食する人たちがバランスのよい、健康的に食事を行う必要があると警告し、「断食明けの食事を30分空けて2回に分けることは健康面において有益である。突然重い食べ物をお腹に入れると体重 増加にさえ繋がりうる」と述べた。

断食をする人には、日常の食事システムを含め、生活の変化がおとずれると述べるシムゲ・シベル・ユルドゥルム栄養士は、日々の日常で5から6回の食事で摂取されるエネルギーと栄養素が、ラマザン月には2回、あるいは3回の食事に落とし込まれると言う。

ラマザン月には炭水化物の多く含まれるお菓子やピラフ、パスタや パイのような食物の消費量が増加すると述べるユルドゥルム氏は、「適切でバランスのよい食事をラマザン月でも維持するために、断食をしない時間に摂取することが必要とされるすべての栄養素を、バランスのよい形で摂取することが必要である」と述べた。
 
またユルドゥルム氏は次のように話した。「最低3回の食事を絶対にとらなければ ならない。また、断食前の食事を決して抜いてはいけない。とにかく夏の月に長く続く空腹に、さらにラマザン前の食事を抜くことが加わったとしたら、新陳代謝 の効率的な働きが期待できず、血糖値も早く下がってしまう。ラマザン月には、長く続く空腹のため、断食明けの食事は日常の夕食の3から4倍多くの種類 の料理が出 され、これらの食べ物は通常エネルギー面においても栄養価が高い。

昼間の空腹の後の断食明けの食事で必要以上に速いスピードで食事を取ることは、まず消化不良、後に腹痛、胃酸過多、高血圧のような問題を引き起こす。よくおきる問題は、酸性の胃液が逆流する現象として起きる吐き気と便秘である。吐き気を防ぐためには酸性やカフェインの豊富な飲み物を避けること、食べ物をゆっくりよく噛んで食べること、食事の後すぐに横にならないようにすることなどは、とりうるべき方策のいくつかである。」

■断食後の食事で30分の休憩時間

シムゲ・シベル・ユルドゥルム栄養士は、断食明けの食事を30分空けて2回に分けることは健康面において有益であると述べた。ユルドゥルム氏は「突然重い食べ物をお腹に入れると体重の増加にさえ繋がりうる。食事の後2時間ほど後に間食として1から2種類の果物、夜寝る最低1時間前に1カップのミルクもしくはヨーグルト製品をとるべきである。行われた科学的調査によると、夜のカルシウム摂取が体重コントロールにおいて影響を与えているという。一部の人々は、ラマザン月というのは体重の減る月であると思っている。しかし、実は、ラマザン月は、反対に体重の増える月である。

低下する新陳代謝のスピードは、消化を妨げ、代謝機能が落ちて、食べたものが消化されにくくなる。行われた科学的調査によると、人々は一ヶ月を超える空腹にもかかわらず、体重が減るかとおもいきや、食事の回数の減少、糖分、穀物を多く摂取する結果、20から25パーセントの体重増加が見込まれる。運よく体重が減ったとしても、それは体から失われる水分の量であり、ラマザン月の終わりとともにすぐに体重は戻ってしまう。」と言う。

■1日に2,5リットルの水を飲むことを忘れてはいけない。

約16時間続く断食の時間によって体の水分需要が増すことを警告するシムゲ・シベル・ユルドゥルム栄養士は、「断食前の食事と断食明けの食事で水の摂取量が2,5リットルを下回ってはいけない。断食中の時間に脱水症状を生み出すような肉体労働は可能な限り避け、肌のPHバランス崩さないようしっかりと手や顔を洗う必要がある。断食前の食事では日中に水分不足を引き起こすような塩分や脂肪分の豊富な食べ物は避けるべきである。

断食明けの食事の後、シロップ状のデザートの代わりに牛乳を使ったデザート、もしくは家で用意した果物のコンポストを選ぶべきである。ラマザン月が夏の季節にあたることは、最も害の少ないデザートとして知られているアイスクリームをデザートとして食べられる点で有利である」と述べた。

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( 翻訳者:酒井 舜 )
( 記事ID:23576 )