首都警察、十数軒の男女美容院を閉鎖
2011年07月28日付 Jam-e Jam 紙
取り締まりの対象となった美容(左)とフォトスタジオ(右)の様子(メフル通信からの転載http://www.mehrnews.com/fa/newsdetail.aspx?NewsID=1369233)
取り締まりの対象となった美容(左)とフォトスタジオ(右)の様子(メフル通信からの転載http://www.mehrnews.com/fa/newsdetail.aspx?NewsID=1369233)

サージェディーニヤー司令官「一部のフォトスタジオは、不道徳な写真を撮っては、国外に流出させている」

 大テヘラン治安維持軍司令官は、違反行為を犯した美容院ならびにフォトスタジオの取締りと閉鎖に向けた特別作戦を、首都警察が実施したことを明らかにした。

 イラン学生通信(ISNA)によると、大テヘラン公共地域警察の捜査官らは昨日、一斉捜査により、私服で首都のフォトスタジオおよび男性用美容院に立ち入り、違法店を摘発、閉鎖処分を科した上で、関係当局に通知した。

 テヘラン全市で行われたこの捜査で、捜査官らは違法カタログや卑猥な写真、女性用の化粧品など多数を押収した。

 大テヘラン治安維持軍のホセイン・サージェディーニヤー司令官は、これらのフォトスタジオは犯罪組織を結成して、卑猥な写真を撮っては、国内外に流通させていたと指摘したうえで、次のように続けた。「警察の捜査により、こうした組織が、一部の女性を『見本』として国外に紹介し、その後彼女たちを様々なことに『悪用』していたことが判明した」。

 サージェディーニヤー司令官は、この計画は「社会的安全計画」ならびに「地域保安計画」にそって始められたものだと指摘し、「捜査官らは昨日の捜査で、違法男性用美容院62店とフォトスタジオ70店を取締まった」と述べた。

〔‥‥〕

 同氏はさらに、取締りの対象となった男性用美容院は、西洋風の低俗で女性的なスタイルを世に広め、そうしたスタイルを男性客の顔や髪の毛に施していたと指摘し、次のように続けた。「なかには男性の美容師を使って、女性に対する美容行為を行っていた美容院もあった。また、低俗な化粧・髪型・服装をした外国人俳優のポスターを掲げて、こうした低俗な化粧・髪型を客に勧める美容院もあった」。
 大テヘラン治安維持軍司令官はさらに、「男性用違法美容院からは、口紅などの女性用化粧品も発見された」と説明した。

 また、フォトスタジオについても、次のように述べた。「すべてのフォトスタジオは、関連の組合から認可を受け、また公共地域警察からそれらの店を運営する人物の人となりについて確認を受ける必要がある。なぜなら、家族写真や、俳優の写った写真、さらには適切な身なりをした人物の写真を悪用して、様々なサイトに流出させる店もあるからである」。

 サージェディーニヤー司令官は、フォトスタジオにはパーティーなどの様子を映像として撮影する権利はないと強調し、「美しいご婦人を募っては、彼女たちの顔や体を撮影し、その上で顧客向けの見本用アルバムを発行しているような違反店舗もあった」と指摘した。

 同氏はさらに、「一部の違反フォトスタジオからは、ヘジャーブの乱れた女性やヘジャーブを身につけていない女性を写した写真も発見された。これらのフォトスタジオは、こうした写真を各種サイトに掲載することを意図していた」と続けた。

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( 翻訳者:鳥光真理子 )
( 記事ID:23600 )