国会で社会の安全を守るための議論が開始「罪人どもは公衆の面前で無慈悲に処罰されるべき」
2011年07月27日付 Mardomsalari 紙
内相、法務相、検事総長、そして治安維持軍総司令官の4名が、国会公開本会議場に姿を現した。社会に安全を確立するために、自身の管轄内でどのような活動を行ってきたか、そして犯罪者たちが社会に不安をもたらす原因について説明するとともに、国会その他の各機関に対し、社会の安全確立に向けた協力を要請するためである。
イラン学生通信の報道によると、社会の安全に責任をもつこれらの当局者たち、ならびに一部国会議員らの発言は以下の通りである。
まず国会の国家安全保障外交政策委員会のボルージェルディー委員長が、最初の演説者として、社会の安全と犯罪者への対応について発言を行った。曰く、
罪人どもは公衆の面前で無慈悲に処罰されるべきだ。刑務所は、彼らにとってもっと過酷な場所であるべきだし、彼らへの判決も、順番を度外視して速やかに下されるべきだ。市民の心の平安のためには、こういった確固たる対応が行われる必要がある。
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次は司法相の番である。〔‥‥〕同氏は、〔イスラーム法の柔軟な解釈を目指す〕「動的法学派」では、「神への反逆者」や「地上に頽廃をまき散らす者」は、市民から平穏を奪う者に結びつけられていると指摘した上で、次のように語った。
司法権は強姦や武装犯罪などの特別な犯罪を極めて重視している。司法権長官は、市民の安全や貞操を脅かすような犯罪を犯した者たちには特別に対応するよう明確に指示しており、実際こうした事件に対しては司法権長官自らの監督の下で捜査・審理が行われている。
かわってタヴァッコリー国会調査センター所長は、同センターの調査結果について触れた上で、次のように述べた。「司法権ならびに治安維持軍は、彼らに与えられている能力を考えれば、他国と比較しても、暴力犯罪に対してまずまずの成果を挙げているといえるだろう」。
アフマド・タヴァッコリー氏はその上で、次のように指摘する。「他国での暴力犯罪をめぐる状況は、人口比で言えば、イランよりも悪い。イランでの交通事故による死者数は、確かにイギリスでの交通事故死者数よりも数パーセント高いかもしれないが、しかし同国における暴力犯罪の件数はイランよりもずっと高い」。
同氏は、社会に不安が広がることにメディアが果たしている役割についても、次のように語っている。「メディアの不適切な振る舞いのせいで、実際よりも不安意識の方が高くなってしまっている。しかし他の国々では、状況は逆だ。つまり、この問題を解決するには文化的・政治的な施策が必要だということだ」。
次に、治安維持軍総司令官の発言を見てみよう。
麻薬、アルコール飲料、道徳的放縦、衛星放送、そして文化的侵略。これらこそ各種犯罪の根っこにある問題なのであり、誰もが認めるように、これらは国外から操られて〔イラン国内に〕もたらされたものなのである。
アフマディー=モガッダム総司令官は、今日犯罪は世界中で増加傾向にあると指摘した上で、次のように述べている。
都市化の進展とスラムの拡大、麻薬の蔓延やセックスの横行、暴力、アルコール飲料、貪欲や過剰な欲望、犯罪取り締まりに対する各国政府の力の減退、こういった要因が世界中で犯罪が増加する原因となっているのだ。
同総司令官は一部の犯罪統計に触れつつ、「統計によれば、90年〔西暦2011年〕、殺人は減少傾向にある。にもかかわらず、一部のメディアは法医学の統計をこの統計と比較し、矛盾があるなどと騒ぎ立てている。しかしこれは正しくない」と指摘した。
同氏はまた、「徴兵された兵士が警察官として活用されているような国は、世界中、どこを探してもない。実際、われわれ〔=警察〕の人員の4割はこうした兵士たちによって占められており、18ヶ月間の兵役期間中で、彼らに警察官としての専門的な身のこなしを期待することなどできない」と述べ、さらにメディアに向けて「警察を力を弱めるようなこと〔=報道〕は、社会不安を増大させるだけだ」と強調した。
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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:23601 )