エブテカール・テヘラン市議、「アーマネ・バフラーミー通り」を提案
2011年08月03日付 Mardomsalari 紙

 〔酸ふりかけ犯への〕キサース刑(同害報復刑)を放棄するという、神意に適う選択を行ったことに関し、アーマネ・バフラーミーさんを讃えようという案が、10名分の署名とともにテヘラン市議会の運営委員会に提出された。しかし同案の詳細な検討は来週の非公開会議に持ち越された。

 イラン学生通信(ISNA)の報道によると、第390回テヘラン市議会の公開会議のなかで、市議会環境委員会のマアスーメ・エブテカール委員長は「母性のまなざしは〔他者への〕愛に由来するのであり、これこそ社会で生じた暴力の連鎖を打ち破ることができるのです」と指摘した上で、「酸を振りかけるという醜い行為をした人物を赦したアーマネ・バフラーミーさんの行為は、こうした母性愛的なまなざしの一例なのです」と述べた。

 同氏は続けて、「アーマネさんは外界を見る視力を失ったかもしれませんが、知性を失ったわけではありません。もしかしたら彼女の外見の美しさは失われてしまったかもしれませんが、今回の行動によって彼女の内面の美しさが表に現れたと言えるでしょう」と述べた。

 同氏はさらに、「アーマネさんには犯罪者に対してキサース刑を執行する権利があった」と指摘し、「彼女は他への教訓とするべく、キサース刑を執行する寸前だったのです」と語った。エブテカール氏はその上で、市議会はアーマネ・バフラーミーさんの偉大な行為を讃え、通りに彼女の名を命名するか、あるいは最低でも治療費に関して彼女を支援してはどうかと提案した。

 エブテカール委員長はさらに、「アーマネさんを讃えることは、こんにち我々の社会を取り巻く暴力の低減に向けた、大いなる試みとなるでしょう」と強調して述べた。

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( 翻訳者:斉藤美海 )
( 記事ID:23607 )