上映禁止は過去の話、文化省、ユルマズ・ギュネイ映画DVDを作製
2011年08月11日付 Radikal 紙
文化観光省は、ユルマズ・ギュネイ財団と共同で、生前上映が禁止されていたユルマズ・ギュネイの映画11作品を新しくDVDにした。 DVDは、大統領府、首相府、トルコ大国民議会の外国からの来賓に贈られる。
ヒュッリイェト紙の報道によれば、エルトゥールル・ギュナイ文化観光大臣の命によって始まった活動で、ギュネイ氏が脚本・監督を務めた『友(アルカダシュ)』、『希望(ウムト)』、『空腹の狼(アチ・クルトラル)』、『壁(ドゥバル)』、『セイトハン』、『弔歌(アウト)』、『哀れな人々(ザヴァッルラル)』、および脚本を書いた『道(ヨル)』、『敵(ドゥシュマン)』、『群れ(スル)』、『不安(エンディシェ)』がDVD化された。このプロジェクトにより、文化省のアーカイブに入っていなかったギュネイ氏の映画11作品が文化省に登録された。約1年に渡りこのプロジェクトに携わったという著作権・映画総局のチェリキ長官は次のように話した。
「映画は綺麗にされ、はじめて文化観光省のアーカイブに加わりました。文化観光省からは映画のDVD化に物理的にも精神的にも協力を頂きました。また、これらの映画を外国の来賓への贈呈用にと、エルトゥールル・ギュナイ大臣が大統領府、首相府、トルコ大国民議会に送りました。ユヌス・エムレ財団の全外国支局にも配布されました。我々はこの活動が、ユルマズ・ギュネイのような映画人と国家の和解の物語になることを願いました。もはや映画が焼かれたり、なきものにされる時代を後にし、芸術や文化に価値を認める省庁が存在するのです。この活動はある意味、国家とユルマズ・ギュネイを和解させる第一歩であり、栄誉ある財産です。」
■残された最後の作品郡
監督の妻ファトシュ・ギュネイさんは、この活動を次のように評価した。「素晴らしい活動になりました。私たちはこれより以前には、夫の映画を4本しかDVDにできませんでした。VCD形式で行いました。今は彼の重要な作品はすべて揃っています。大変素晴らしい活動になりましたし、文化庁には大変感謝しています。これらの作品は、ギュネイ・フィルムが、すなわち自身の会社だけが所有する映画です。残念なことに9月12日(1980年クーデター)の時代、映画の大半は回収され、処分されてしまったからです。これらは残ったうち最も重要で、本人が所有する最後の作品郡です。」
■ネガを修繕
財団は映画11作品のネガの修繕を依頼し、英国映画協会で修復されました。トルコでもシャファク・フィルムで再度チェックされました。もし私たちがこの修復をしなければ、DVD化はなかったでしょう。なぜならネガは使用もできない状態だったからです。実際のところ、文化遺産を保護すると言う意味ではこれは国がすべきことでした。
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:倉本さをり )
( 記事ID:23612 )