片手にiPad、片手に数珠—ウォ—ルストリート・ジャーナルのエルドアン評
2011年08月13日付 Milliyet 紙


かつては「ヨーロッパの病人」とみなされているトルコに対し、今や「ユーラシアの中国」というたとえが行われている。ウォールストリートジャーナル紙は、エルドアン首相に関し、「片手に数珠、片手にiPad」との表現を用いた。

アメリカで購読数の多い新聞の一つであるウォールストリートジャーナルの編集者委員マシュー・カミンスキー氏は、ムスタファ・アクヨル著『過激主義を超えるを超えるイスラーム』を紹介した「宗教と多元的存在」という記事のなかで、アクヨル氏の「自由民主主義は、ムスリムの土地でも発展しうる。イスラム主義者や過激な世俗主義者に政治への関与を許しさえしなければ」という文章を引用した。

カシンスキー氏は、「二桁の成長率を誇り、あちこちの場所で光り輝く新しい高層建築が建っているトルコは、『ヨーロッパの病人』というより、むしろ「ヨーロッパの中国」といった方が良いだろう。しかし中国と違う点は、ミナレの存在、攻撃的なメディア、自由選挙があることだ」と述べた。

■「トルコの再誕」

カシンスキー氏は、「トルコの再誕」をリードするエルドアン首相の政治キャリアがイスラム運動から始まった事や、エルドアン首相が六月の選挙で「決定的な」勝利を手にし三期目の政権を勝ち取ったことなどを伝え、エルドアンは、『片手にiPad、片手に数珠を持って』選挙活動を指揮した」と評した。

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( 翻訳者:藤田晶弘 )
( 記事ID:23637 )