義足の女性議員へパンタロン着用許可―スカート着用の内規へ例外措置
2011年08月15日付 Radikal 紙


トルコ大国民議会(TBMM)のジェミル・チチェキ議長は、共和人民党(CHP)イスタンブル県選出で義足のシャファク・パヴェイ議員に対して、パンタロンを着用しての本会議への出席を許可するとCHP執行部に伝えた。

交通事故により左腕と左足を失ったパヴェイ議員は、現在、内規により本会議に出席する際にはスカートを着用することを強制されている。

パヴェイ議員が義足を見られることに関して不快に感じるであろうと考えた政府は、議会内規のある条項に変更を加えることを提案した。その提案とは、女性国会議員が議会に参加する際にパンタロンを着用しづらい状況をとりのぞくものだった。パヴェイ議員はこれに関し、義足が見えてしまうことに関して不快に感じていないこと、自身のせいで内規の変更が行われることを望んではいないと述べた。

■パヴェイ議員「内規が変更されることのないように」

ミッリイェト紙の記事によると、内規の変更には時間がかかるとみているチチェキ議長はCHP会派副代表らに「シャファク氏が望むのであれば、パンタロンで本会議に出席することは可能である。中に入る際誰も文句は言わない。議場の風紀を監督する立場の副党首らもこの状況を黙認するだろう」と話したという。

■チチェキ議長は、選択は女性に任せるべきであるとの意見

これによると、議会が来る10月1日に開催されるにあたり、パヴェイ議員が望めば、内規の変更がなくとも本会議にパンタロンで出席することができるようになるという。新憲法の準備と並行して進められる予定のTBMMの内規草案の作成においては、女性議員のパンタロン着用問題も議論される。チチェキ議長は、女性議員の「パンタロン―ジャケット」式の服装について注視している。チチェキ議長は、女性議員が濃い色の「パンタロン―ジャケットか、スカート―ジャケット」を着用するうえでの選択は、女性自身がすべきであると考えている。

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( 翻訳者:小川玲奈 )
( 記事ID:23657 )