アルジェリア:アル=カーイダ動向
2011年08月19日付 al-Hayat 紙

■アル=カーイダ、ラマダーン月下旬の活動強化を誓約

2011年8月19日 『アル=ハヤート』

【アルジェ:アーティフ・カダーディラ】

 アルジェリアにおける「イスラーム的マグリブのアル=カーイダ」がラマダーン月後半の10日間に大規模な作戦を行うと脅迫する中、すでに解散した「イスラーム救済戦線(FIS)」の指導者のアリー・ベン・ハーッジは息子であるアブドゥルカハールの遺体引き取りを拒否した。

 ブーマルダース裁判所の共和国検察は、ベン・ハーッジに対し公式に科学調査報告書を渡した。同報告書は、ベル・ハーッジの息子の死亡を確認する内容である。しかし、ベル・ハーッジは「中立的調査」を要求した。アブドゥルカハール・ベン・ハーッジの死亡についての公式発表によると、同人はアルジェで爆弾ベルトを用いたテロ作戦を実施しようと試みた3名のうちの一人でとされている。しかしながら、この3名はアルジェに向かう途中にあった最初の検問所で自爆した。

 これとは別に、「イスラーム的マグリブのアル=カーイダ」は、ラマダーン月最後の10日間で大規模な作戦を行うと脅迫した。この脅迫は、去る日曜日(14日)のティージー・ウズー(アルジェ東方100kmに位置する。)中心の治安拠点に対する自殺攻撃の犯行声明に含まれていた。この脅迫は、アルジェリアの治安機関が、アル=カーイダが複数の示威的作戦を準備していると発表したことと符合する。そして、中部の各県、首都アルジェ、ティージー・ウズー、ブーマルダース、ブイラでは、異例の警備措置が明らかになっている。

 問題の声明は、「我々は、ムスリム同胞に対し、今般の祝福された攻撃の朗報をお届けする。我々はムスリムに対し、同胞たちを支援するよう呼びかける。また、ラマダーン月最後の10日間に、同胞たちのための祈願を増やすよう呼びかける。この祈願は、至高なるアッラーに、地上のムスリムの同胞たちを助けるようにとの祈願である。」と述べている。

 現在、治安機関はアル=カーイダが4つの地区にまたがる管区の再編を試みている現象を監視している。この管区は、各地区で戦闘員に作戦指揮の自由裁量を与えている点ことを特徴としている。すなわち、統一的司令部に(権限が)集中していないのである。又、最近は「現場指揮官」の潮流が支配権を回復しようとする試みが観察されている。「現場指揮官」の潮流は、軍事的な経験と組織を獲得しており、彼らに対し「シャリーア的潮流」、あるいは宗教的素養を積んだ幹部たちの勢力が後退している。(この試みに沿った)最初の変化は、西地区の著名な「軍事指揮官」の一人によって生じた。

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( 翻訳者:高岡豊 )
( 記事ID:23690 )