イズミル-スコピエ就航初フライトにユルドゥルム運輸相も同乗
2011年08月21日付 Hurriyet 紙
イズミルからマケドニアの首都スコピエへの就航を開始したペガサス航空のアリ・サバンジュ社長は、バルカン諸国にも開拓が開始されたとし、「私たちはここにに親善来たのではありません。ここには大きな市場があります。これを広げるために来たのです」と話した。初便でスコピエに向かったビナリ・ユルドゥルム運輸相は、マケドニアのミレ・ヤナキエスキ運輸相と航空協定を結んだ。サバンジュ社長は、「大臣、お願いします。新たな就航先をくださ い」と述べた。
ペガサス航空は、ビナリ・ユルドゥルム運輸相の参加のもと、イズミル・スコピエ便の就航を開始した。イスタンブルからはスコピエとソフィアに直行便を持つペガサス航空は、バルカン地域でより多くの都市に就航するための取り組みを始めた。ペガサス航空のアリ・サバンジュ社長は、ソフィアに次いで28番目の就航都市となったスコピエへの便によって、ペガサス航空がヨーロッパ・ロシア・中東に続いてバルカンへも開拓が開始されたと語った。サバンジュ社長は、「私たちはここに親善のために来たのではありません。ここには大きな市場があります。これを広げるために来たのです」と述べた。ユルドゥルム運輸相は、スコピエ空港でマケドニアのミレ・ヤナキエスキ運輸相と航空協定を結んだ。
■ 国際線を拡大
アリ・サバンジュ社長は、国際線を急速に拡大させていると述べ、以下のように話した。「2010年は国内線と国際線で合計860万人が利用した。2006 年から2010年の間、国内線利用者数は42%、国際線利用者数は26%増加した。2011年に行われた320万ドルの航空機発注後、7月31日の時点で(保有する)ボーイング737-800型機の使用年数は平均2.32年に下がった。2011年の初めの7ヶ月の(定刻通りの)離陸数は平均93.4%になった。2011年に新たに開設さ れた便の利用者数は増え続けています。この状況で、今日往復便が開設された28番目の就航都市スコピエが、バルカン諸国でソフィアに次いで2番目の就航先となったという点で、非常に重要である。」
■ お願いします、大臣
利用者が新しい機体、時間通りの出発、広い航空網を望んでいることを強調したサバンジュ社長は、「大臣、お願いします。私たちに新たな就航先をください。 スコピエへは安い料金で飛びます。イスタンブルへもイズミルへも、週5回飛びます。しかしこれを増やす必要があります。また、スコピエからいらっしゃるお客様にも必要な国内線・国際線の接続を行います。私たちはここに親善に来たのではありません。ここには大きな市場があります。これを広げるために来たのです」と話した。
■ 航空協定に調印
スコピエ・アレクサンダー空港でビナリ・ユルドゥルム運輸相とマケドニアのミレ・ヤナキエスキ運輸相は、二国間の航空協定に調印した。ユルドゥルム運輸相 は、協定が両国の航空交通の発展に大きな利益があるとし、以下のように述べた。「この協定と共に、初便の就航も行われた。イスタンブルに加えて、スコピエ とイズミルの間の直行便もペガサス航空を通して整備していく。相互の観光、貿易、そして良い隣国関係の発展に寄与するだろう。イズミルにはスコピエ、マケドニアと関係がある多くの人がいる。ペガサス航空が開始したこの定期便が効果的なものになるのを信じている。マケドニア運輸相と私の目的は、すべての分野での二国間関係を発展させることだ。関係発展の方法は、往来を増やすインフラの整備だ。今後、関係発展のためにテンポをより上げていくつもりだ。」
■ マケドニアへのトルコ人の投資、5億ドルを超える
ビナリ・ユルドゥルム運輸相は、マケドニア人がトルコで仕事をしている分野が増えてきており、またトルコ人投資家のマケドニアへの投資が5億ドルを越えたと述べ、「この航空便の架け橋、航空運送、航空便の増加、そしてこれにイズミルも含まれることは、投資等の増加をより加速させ、これによって両国とも利益 を得るだろう」と話した。
■ 初便の搭乗者
イズミルのアドゥナン・メンデレス空港を16時に出発した189人乗りのイペキという名のボーイング737-800型飛行機は、1時間5分のフライトの後 スコピエ・アレクサンダー空港に到着した。スコピエへの初便にはビナリ・ユルドゥルム運輸相、イズミルのジャヒト・クラチ県知事と妻のベッリン・クラチ夫 人、ペガサス航空のアリ・サバンジュ社長、ヒュッリイェト紙の社主ヴスラト・ドアン・サバンジュ、公正発展党所属イズミル県選出の国会議員イルクヌル・デ ニズリ氏、ネスリン・ウレマ氏、リファト・サイト氏、ハムザ・ダー氏、アイドゥン・シェンギュル氏、公正発展党イズミル県支部長オメル・ジハト・アカイ氏 と企業家らが搭乗した。初便就航後スコピエ空港に降り立った代表団を、TAV社のサニ・シェネル社長、アクフェン社のハムディ・アクン社長、マケドニアの ミレ・ヤナキエスキ運輸相が迎えた。
■ 中東のハブになる
ビナリ・ユルドゥルム運輸相は、トルコにおける航空業界の発展が普通なことではないとし、以下のように話した。「航空業界は世界で毎年5-6%の間の割合で成長しているが、トルコでは5年で4倍に成長した。国内線は850万人が利用していたのが、2010年の終わりには5500万人に増加した。46の空港が利用可能になり、8000万人が利用できる空港が1つ、3000万人が利用できる空港が2つ、1500万人が利用できる空港が3つできる。トルコは中東のハブになる。」
■ TAV社建設のターミナル、9月に開業
中東最大の空港建設・運営会社となったTAV社は、建設が完了したスコピエ・アレクサンダー空港のターミナルを9月6日に開業させる。新ターミナルを建設したTAV社は、マケドニアのオフリドにある聖パウロ空港の20年間の運営権を獲得した。
(本記事は
Asahi中東マガジンでも紹介されています。)
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( 翻訳者:菱山湧人 )
( 記事ID:23713 )