ダヴトオール外相、リビア問題に関するフランスでの会議への首相参加は未定
2011年08月28日付 Zaman 紙
アフメト・ダヴトオール外相は、9月1日にフランスで行われるリビアに関する会議へのトルコの参加に関し、最終的な決定は下されていないと述べた。
コソボの首都プリシュティナで会談を続けているダヴトオール外相は、昨日ある新聞で報じられた、エルドアン首相がニコラ・サルコジ仏大統領からのリビアに関する会議への招待を断り、会議へは外相級の参加となるという報道を否定した。ダヴトオール外相は、「この件に関し、首相と昨日話した。この件ではまだ明確な決定はない。参加状況や首相のバイラムの予定に合わせて判断するつもりだ。近日中に決断する」と述べた。リビアに関する会議にはいつも関心を持っていると強調し、「招待がサルコジ大統領から来たために、このような状況が問題となっているのか」との質問には、どの国とも競ったり、対立することはないと述べた。バルカン歴訪の中、一昨日到着したプリシュティナで、ハシム・タチ首相とエンヴェル・ホフハジ(ホジャイ)外相と会談したダヴトオール外相は、セルビアのボリス・タディチ大統領を含む地域の首脳たちとも会談し、バルカン戦争100周年にあたる2012年を、バルカンの平和という名の下に全ての国々が参加する行事で祝うと語った。「トルコと他の友好国は、この枠組みで多くの行事を主催するつもりだ。目標は、過去の痛みを経験した社会の間に平和の架け橋を築くことである」と述べている。
ダヴトオール外相がホジャイ外相と行った共同記者会見には、先週末コソボを訪問したオメル・ディンチェル国民教育相が、歴史教科書でのオスマン朝とトルコ人に関する否定的な表現は削除されるべきだと発言したことに端を発した議論が大きく影響した。外相は、この件に関する質問に対し、コソボとトルコの間に歴史を含むあらゆる問題を議論する知的討論の場の設けることを提案した。「歴史は変わらないが、評価や認識は変わりうる」とし、歴史教科書における偏見が削除される可能性があることを強調した。
外相は、トルコはコソボの領土保全を支持すると繰り返し、最近コソボ北部でセルビア人が引き起こした事件に触れ、進展を客観的に見ていると述べた。EUが始めたベオグラードとプリシュティナ間の対話のプロセスに触れ、トルコもそのプロセスに携わるのかという質問には、「対話のプロセスを支持している。私たちがセルビアとボスニア・ヘルツェコビナとの間で行ったように、ベオグラードとプリシュティナ間でも貢献ができるとしたら、光栄に思う」と答えた。
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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:23779 )