文化省、ヨーロッパへの移民史出版
2011年08月28日付 Yeni Safak 紙


文化省は、初めてドイツのトルコ移民に対して「学問的な投影」を行った。文化省は、「移民の50年」というタイトルでヨーロッパへの労働移民50年史を本にした。1961年にドイツで始まり、今日では3、4世代となる「移民」の事例を初めて国が研究対象に組み入れた。監修をファルク・シェン教授が行った研究では、トルコ移民が直面した社会的、文化的、宗教的、民族的、言語的な問題を扱っている。50年間の移民のエピソードを説明している本では、トルコ移民のヨーロッパでの人口統計上の広がりも明らかにしている。これによれば、トルコからの移民の割合は、全移民送り出し国のなかで3位に入っている。

■最も総合的な出版

トルコは、中国とインドに続いてヨーロッパに最も多く移民を送り出している国である。同書は、約520万が、ヨーロッパの様々な国で働いているとし、この数字はこれから5年以内で600万を超えるだろうという見込んでいる。来週出版される本に関して本紙に語ったファルク・シェン教授は、 研究は長い時間をかけて準備されたとし、「幅広い専門家のグループの支援によって準備できたこの本は、国がヨーロッパのトルコ人に対して準備した初めての総合的な出版物といえる」と話した。一方では移民自身が経験を綴った思い出を採録した本書は、50年のエピソード がそのまま投影されているかのようである。

(本記事はAsahi中東マガジンでも紹介されています。)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:23781 )