各宗教界から代表が集い、伝統的イフタール
2011年08月30日付 Radikal 紙


宗教財団が主催する伝統的イフタールのために3週間の準備がなされた。その(断食明けの)夜は伝統的ではあるが、簡素なオスマン風イフタールがコンセプトであった。

タイイプ・エルドアン首相と政府関係者のために、昨日、いくつかの宗教関係財団により考古学博物館庭園で開催された、各宗教界が一堂に会した伝統的イフタールの舞台裏を覗いた。その夜について、いくつかの興味深い事実に遭遇した。このイフタールのために、アルメニア人、ギリシャ人、ユダヤ人からなる実行委員会の関係者らと婦人支部が、3週間かけて準備したという。

伝統的なイフタール・メニューとして、とりわけエルドアン首相が好む食事が選ばれた。首相の個人的な栄養管理士に相談し、沢山の緑野菜と、オリーブオイルを用いた料理が選ばれ、さらに、ハチミツ、クリーム、イチジク、スイカといった果物が全てのテーブルに出された。食事が終わった後には、エルドアン首相には、有名なデザイナーのセヴァン・ブチャクチュ氏がこの夜のために特別にデザインし、表面にメヴラーナと旋舞の姿が描かれたカフスが贈られ、エミネ・エルドアン首相夫人にはマルディンのシリア正教徒が作った銀細工の特別な砂糖入れが贈られた。

イスラム教徒、ギリシャ人、アルメニア人の音楽家から構成されるエクスペラという名前の音楽バンドは、トルコ語、ギリシャ語、アルメニア語、セファルディムの歌を歌った。オスマン時代のアルメニア人、及びギリシャ人作曲家による曲が選ばれた。

■簡素なオスマン風イフタール

イフタールの食事は、伝統的な、しかし簡素なオスマン風イフタールのコンセプトによるものだった。アザーンの後に、10~12人用の各テーブルに用意されたパストゥルマ、ソーセージ、白チーズ、干しナツメヤシ、緑・黒オリーブとともに食事は始まった。その後、レンズ豆スープ、温前菜としてボレッキ(パイ)が出された。主菜としては、アーモンド入りナスと肉のピラフがあった。食後には、レヴァニ(セモリナ粉の焼き菓子)が振る舞われた。イチゴ、キウィ、パイナップルの果物もあった。お客には、食事の最後に、オスマン風のボザ(キビを発酵させた飲物)も出された。食事の際に用いられた陶器の食器セット、フォーク、ナイフ、コップ、テーブル、椅子は、こうしたサービスを専門とする会社から借りられたものだった。博物館の庭園では、エルドアン首相の警護員や記者らも食事が出来るように、260名分の持ち帰り用セットが準備された。

■3つの宗教の代表者らが一堂に介す 

イフタールには、フェネル・ギリシャ正教会のバルトロメオス総司教、アルメニア正教会のアラム・アテシュヤン総司教、トルコ・ユダヤ教ラビィのイツハック・ハレヴァ氏、シリア正教会の精神的指導者ユスフ・チェティン氏と宗教庁長官が参加した。政府関係者と少数民族の代表者の他には、実業家のイツハック・アラトン氏や、弁護士のケズバン・ハテミ氏、ヒュセイン・ハテミ、ジャク・カムヒ氏、イルベル・オルタイル氏といった人々もイフタールに参加した。

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( 翻訳者:石川志穂 )
( 記事ID:23801 )