マーヴィ・マルマラ号事件「イスラエルからの謝罪はこれ以上待てない」
2011年09月01日付 Hurriyet 紙

マーヴィ・マルマラ号の弾圧について、国連の最終的な立場を明示するパーマー報告書提出の前日、トルコ政府は警告をおこなった。報告書の提出日までイスラエルから別のアプローチがなければ、トルコはBプランを推進するつもりだ。

トルコは、マーヴィ・マルマラ号事件の謝罪を要求しているイスラエルに対し、堪忍袋の緒が切れる限界に来ている。トルコは、9名が死亡したマーヴィ・マルマラ号事件を調査している国連のパーマー委員会の報告書が明日以降9月前半には提出される見込みのため、対応を準備している。報告書提出の日までイスラエルから別のアプローチがなければ、トルコはBプランを推進する。

アフメト・ダヴトオール外相は、重要な過程においてトルコ政府の立場をどうするか、 コンスタンツァへの途上で本紙とザマン紙へ述べた。同外相は、国連レポートを6か月延期したいというイスラエルの希望は受け入れがたいと述 べ、次のように続けた。

「現時点までイスラエル側から様々な延長要求があり、我々トルコ側は辛抱強くイスラエルの決断を待った。ご覧の通り、イスラエルは 決断を下すのに難航している。トルコはこの事件についての見解を既に明示している。我々はもう待てないと伝えた。」

■国連の報告書を縛りはしない

国連の報告書が提出される日は我々にとっては最終期限である。延期しようとしまいと、国連が判断する。しかし我々のこのような要求受け入れはもはやありえない。我々は国連に発表の有無を指示しようとしている訳ではない。国連の発表を受けて必要なことを行う。発表はそもそも共通の報告書ではない、トルコとイスラエル双方が認める報告書とはなり得ない。よって、我々トルコ側が了承できる点、できない点があるであろう。イスラエル側は、謝罪、 賠償金支払い、港の封鎖に対する我々の態度を知っており、こうした我々の要求を実施した場合、この報告書の重要性はもうないであろう。

■制裁措置の準備はできている

報告書が、「トルコの要望に応えるために協議の準備はできている」としているため、現在まで提出が延期された。謝罪を含め、多くの点で合意が口にされた。つまり協議の点で一定の合意に至った。しかし政治的決議を下す時に、連立内の争論のために最後に逆戻りしてしまう。この件において、トルコは非常に明確、明瞭、原則的な立場を明示し、必要なことも行う。イスラエル側も、他の国際社会もわかっている法的な制裁措置を実施する。

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( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:23814 )