一昨晩(8月31日)漁が解禁され引き網船やトロール船が出港した。漁師らは138日ぶりに網を投げ入れ、船をパラムト(カツオ)で一杯にして港に戻った。
魚が繁殖期に入ったことと魚の移動ルートの確保のために4月15日から始まった禁漁期間は、9月1日の午前零時すぎに終了した数日前から準備をしていた多くの漁師は、漁が解禁となってから、イスタンブルの様々な港から船で海へ向かった。漁の解禁がちょうどバイラムの3日目にあたったことや、船の修理や手入れが終わらなかったことのために、海に向かわない漁師たちもいた。初日はクムカプ、アナドル灯台、イェシルキョイ、ルメリ灯台等の大きな漁港を出港した引き網船やトロール船の漁網に大量のパラムトがかかった。アジ、スズキ、ヒラメ、ボラ、ホワイティングも網を一杯にした。
■「漁獲サイズをどうやって区別するのか?」
この間、6月に開催された水産物協会では、絶滅危惧種のアミキリは20センチメートル以上を漁獲対象とした決定が再度議題に上がった。ブルーフィッシュ、チネコップ、サルカナットやアミキリ科の漁獲サイズに関して、漁師らは網にかかった魚をどうやって区別するのか分からないと話した。
漁師のアブドゥッラー・ウチャルさんは漁獲サイズについてこぼしながら次のように語った:「魚群探知機で魚を探し網をかけます。20センチメートル以下のチネコップも網にかかります。これらを大きな魚とどうやって別けたらいいか分かりません。幸いにもパラムトは初日に漁師を喜ばせました。今年のパラムトは質が良いと思います...。」
もう一人の船長のファフリ・ヤルチュンさんもアミキリの漁獲可能サイズを批判する一方、ヨーロッパにはそのような漁獲可能サイズを適用している国は一つもないと主張した。
■「邪視をもたらします。言えません」
漁師のムハッレム・メネクシェさんは網一杯のパラムトと共にアナドル灯台に戻った。初日であったので期待したと話しながら、アナドル灯台にある漁師が集まる飲食店で豊漁のためにパラムトを配った。メネクシェさんは漁に出なかった漁師仲間に一匹ずつパラムトを配っていたのだが、漁獲量について問われると、「邪視をもたらします。何ケース分か言えません」と答えた。
船が大漁で戻ったので、魚市場は活気に満ち、人々の顔には笑顔が溢れた。ルメリカヴァウではパラムトは2匹で20リラ(約880円)、1匹10リラ(約440円)から販売された。
<後略>
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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:23831 )