EUはシリアの石油輸入を禁止
2011年09月03日付 al-Hayat 紙

■EUはシリアの石油輸入を禁止

2011年9月3日『アル=ハヤート』

【ブリュッセル:ヌール・アッ=ディーン・アル=ファリーディー】

欧州連合はバッシャール・アル=アサド政権に対する制裁を強めた。政権への抗議活動に対する激しい弾圧が続いていることを理由に、土曜日(3日)からシリアの石油輸入の禁止を義務づけると発表した。ヨーロッパの高位の外交官は「アル=アサド政権には、十分な代替品がないこと」に注目し、シリア人の流血を止められる唯一の平和的な解決策は「バッシャール・アル=アサド大統領については、亡命を選択すること」だとみなした。

声明の中で欧州連合は「シリア情勢の深刻さ」に面して、制裁の強化に連合加盟国の全会一致の賛成を得たと明かした。「禁止にはシリアからの原油と石油製品の購入、その輸入、運搬」を含んでいる。また決定では「すべての金融取引またはシリア製の石油に関連するサービスの保証、その派生製品」もまた禁止された。

また欧州連合は、シリア人4名の名前を資産凍結と欧州連合への入国ビザの(発給)禁止の制裁リストに追加することを決定した。複数の情報筋によるとその4名とは、ワリード・アル=ムアッリム外務大臣、ブサイナ・シャアバーン大統領府顧問、アリー・アリー・在レバノン・シリア大使、ラフィーク・シャハーダ諜報責任者で、3つの経済主体(に対する資産凍結のリスト)に加えられる。

複数の情報筋によると、禁止は今日(3日)連合の公報に掲載され、即座に効力を持つが、現在契約済みのものに関しては11月15日まで実施が開始されないと「AFP」が報じた。

情報筋は、イタリアは、今週の交渉で、欧州の石油会社がシリアや、シリアの2つの国営企業と既に署名済みの貨物は、11月15日までリストに残すとの段取りを取り付けたと付け加えた。

イタリアは先日、11月の終わりまで契約が尊重される可能性への期待を表明していた。

(後略)

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:増田里紗 )
( 記事ID:23834 )