ギリシャ人は、ジャジュク(キュウリのヨーグルト和え)、バクラヴァ、カルヌヤルク(茄子の肉詰め)、ロクムに続いてトルコの追跡犬「ザアル犬」の所有権も主張した。オウズ族が中央アジアからもたらした非常に特別な種である追跡犬「ザアル犬」はギリシャによって国際畜犬連盟(FCI)に「Ellenikos Ichnlatis」として登録された。
ギリシャは、今度はトルコの追跡犬である「ザアル犬」の所有権を主張した。ギリシャが非常に特別な種であるザアル犬を「国際畜犬連盟(FCI)」に「Ellenikos Ichnlatis」という名で登録したことが反発を招いた。ギリシャのこの動きに対しては、食料農業畜産省の固有種の登録に関する通知の変更に関する通知によりザアル犬は(トルコの)国の犬として登録された。しかしこの承認が国際的なレベルでも登録される必要がある。ザアル犬に関する2冊の著書を持つ犬の専門家で研究者のドアン・カルタイ氏は、文化観光省が行動に移すことが必要だと述べた。
■オウズ族に由来
カンガル犬に関する著作も持つドアン・カルタイ氏は、追跡犬ザアル犬はオウズ族が中央アジアからもたらしてバルカン全土に広がったと述べた。カルタイ氏は、オスマン帝国が非常に特別な種であるザアル犬を支配していたバルカン全土に連れて行き、ブルガリア、ルーマニア、セルビア、アルバニア、マケドニア、コソヴォ、ボスニア・ヘルツェゴビナでもこの犬種がオスマンの遺産として知られていると主張した。カルタイ氏は400年間オスマン領であったギリシャ人たちはこの現実を認識したがらないと述べ、次のように話した。「隣国ギリシャでは衰退し現在まで続くザアル犬はごく少数である。ギリシャはトラキア地方から違法に奪った交配用のザアル犬を使い独自のザアル犬種を改良し、この種がオスマンの遺産であることを認識しないまま来ている。遺伝子の起源も独占しこの素晴らしくまた非常に特別な種を、FCIに「Ellenikos Ichnlatis」として認めさせることに成功した。」
■決して認められない
カルタイ氏は、ギリシャが独自のザアル犬種改良のため違法であるにも関わらず我々のザアル犬を奪ったことも認められうるが、遺伝子の起源を独占することは許可されないだろうと説明した。カルタイ氏は、「遺伝子の起源が我々のもとにある、このとても特別で価値があり今日まで血統の続く種の1つであるザアル犬をギリシャが独占することはいかなる形でも認めることはできない。この不安定な主張について国際的な舞台で皆と議論する準備がある。この件について文化観光省は国際プラットフォームや国際裁判所で我々の権利を探さなければならない」と話した。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:23839 )