中国企業がカッザーフィー部隊に武器売買を提示したとの報道
2011年09月06日付 al-Hayat 紙
■中国企業がカッザーフィー部隊に武器売買を提示
2011年9月6日『アル=ハヤート』
【北京:ロイター】
中国の武器製造企業が、7月に政権を追われたリビアの指導者ムアンマル・アル=カッザーフィーの部隊に、2億ドル相当の武器の販売を申し出たと2紙が報じた。これによってアル=カッザーフィー政権を転覆した暫定国民評議会と中国政府とのぜい弱な関係に対する圧力が強まっている。
先般、グローブ紙とメール紙に記事が掲載されたのに続けてニューヨークタイムズ紙が一昨日(4日)、リビアの首都トリポリで発見された文書から、武器禁輸が課せられているにもかかわらず、中国企業がロケットランチャーや対戦車ミサイルその他の武器の販売をアル=カッザーフィーに申し出ていたことがわかったと報じた。
反政府部隊の軍事報道官であるアブドゥッラフマーン・バウスン氏は、ニューヨークタイムズ紙に「我々には中国とアル=カッザーフィーの間で商談が交わされたことを示す確たる証拠と、それを証明する文書がある」と語った。ロイターとしてはこうした記事や、[バウスン報道官が]言及した文書を確認できていない。数人の高官は、これらの記事に懐疑的で、その真偽について確認できていないとニューヨークタイムズ紙に伝えた。ニューヨークタイムズ紙によると「ブリュッセル駐在の北大西洋条約機構の大物外交官は、『ほとんどあり得そうにない』という表現で、記事の真偽への疑念を示した」。また、リビアに対する制裁を監督する立場にある国連委員会の委員は、「中国との武器取引について、委員会は何ら報告を受けていない」と述べた。中国外務省によると、アル=カッザーフィー政府の人間が中国を訪れ、中国政府が知らない間に、「いくつか」の武器製造企業と話し合いを持ったという。
ジャン・ユ外務省報道官は北京での記者発表で、「安保理決議1970号が採択された後、我々は関係する政府機関に、決議の内容を正確に実施するよう通達した」と述べた。さらに、「我々は関係各方面に対し、7月にアル=カッザーフィー政府が中国政府の知らない間に中国に人員を派遣し、関連企業の数人と接触していたことを明らかにした」「中国企業は武器に関する商業的な話し合いを一切持っておらず、リビアに軍事物資を輸出してはいない」と付け加えた。
リビア暫定国民評議会のムスタファー・アブドゥルジャリール議長は数日前、中国が凍結されたリビアの資産の凍結解除を妨害したと語った。
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( 翻訳者:増田里紗 )
( 記事ID:23860 )