トルコの風力発電所72カ所に、225万人が利用
2011年09月06日付 Yeni Safak 紙


風力発電所から得られる電力の利用者数が約225万人に達した事を明らかにしたエネルギー市場調整機構(EPDK)のハサン・キョクタシュ会長は、「風力発電所15基が稼動開始したことで、トルコ全土の風力発電所数が72基に達しました」と述べた。

ここ5年のうちにトルコ各地で稼動を開始した風力発電所から得られる電力の利用者数が約225万人に達した。エネルギー市場調整機構(EPDK)のハサン・キョクタシュ会長は、今年のはじめから今日までに、設備容量が10~63メガワット(MW)の間で変動する風力発電所15基が稼動開始したことで、トルコ全土で操業する風力発電所数が72基に到達したと報告した。同会長は、9月11日にマニサで、アクヒサル風力発電所が開所式と共に稼動開始することで、トルコの風力設備容量が1.600MWを上回り、稼動開始した風力発電所施設へ投じられる投資総額は16億ユーロ超となるであろうと述べた。

■ 利用者数は200万人超

EPDKのキョクタシュ会長は、風力発電所の稼働率及び一人当たりの電力消費を所与とした場合、トルコ国内の風力発電所から生産される電力の利用者数が200万人超となる事に注目し以下の様に伝えた:「我々トルコ国民は、もはや風力発電に慣れ親しんでいます。ほぼトルコ全土で風力タービンのプロペラが回転し、我々はここから得る電力を電気製品や産業施設で利用しています。日常生活にすっかり定着したこのプロペラは、CMやテレビドラマなどでも目にするようになりました。」

■ クリーン環境に寄与

キョクタシュ会長は、風力発電所が、電力生産、雇用情勢と共にクリーン環境にも大きく寄与するとし、「マニサで開所予定の45MW級の発電所だけでも、エコ資源を基盤とした約1億6500万キロワットアワー(kWh)分の電力を生産することで、平均樹齢100年の約4万1850本の木が吸収するCO2量に匹敵する炭素を削減するでしょう」と述べた。ここ5年で設備容量が200~500MWで変動する風力発電所も電力系統に毎年加わっていると発言した同会長は、EPDKから認可を取得し、相次いで稼動した風力発電所への投資速度に満足していると報告した。

■ 提携権巡り176社が申請

「今後数年で、投資の風がさらに速度を増すと考えております」と述べたキョクタシュ会長は、2007年11月1日で、民間企業各社が行った4800MW級風力発電所802基に関する認可申請が完了したことを強調した。同会長は、認可申請に関し、トルコ電力株式会社(TEİTAŞ)を通じた包括契約10件を巡る競争が終了し、契約を取得した企業は、EPDKを通じ速やかに認可を受けたと伝えた。キョクタシュ会長は、「9月6日に大型包括契約である変電所19基の提携権取得を巡り、トルコの有力エネルギー関連企業も名を連ねる176社が競争する予定です」と語った。

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:23861 )