米大統領、イスラエル大使館襲撃に懸念を表明、英首相は暴力行為を非難
2011年09月11日付 al-Hayat 紙


オバマ大統領は懸念を表明、キャメロン首相は襲撃という暴力行為を非難、バラク国防相は米政府に大使館保護の援助を要請

2011年9月11日『アル=ハヤート』

【ワシントン、ロンドン:AFP、ロイター】

バラク・オバマ大統領は10日夜、エジプトで抗議者らがイスラエル大使館を襲撃したことを受けて、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相に「強い懸念」を表明し、エジプト当局に対して在カイロ・イスラエル大使館の保護を要請した。また、イギリスのデーヴィッド・キャメロン首相も10日に発生したイスラエル大使館への攻撃という暴力行為を非難し、両国に対して「現在の緊張を緩和し、地域の安定を強化するために共に取り組むよう」要請した。

ホワイトハウスは大統領府声明の中で、「オバマ大統領は、さらなる暴力をもたらすことなくこの状況の解決を見いだすために、アメリカがあらゆるレベルにおいて講じる措置を検討した。また、大統領はエジプト政府に対して、イスラエル大使館の保護を確保すること関して国際的責任を果たすよう要請した」と発表した。

アメリカ国務省の高官によると、ヒラリー・クリントン国務長官はエジプトのムハンマド・カマール・アムル外相に連絡を取り、在外公館の所有物の保護に関するウィーン条約に基づいて責任を果たすようエジプトに強く働きかけた。また、イスラエルのエフード・バラク国防相は夜にアメリカのレオン・バネッタ国防長官に電話をかけ、大使館保護に関してアメリカの支援を要請した。

一方、イギリス首相は声明の中で、「エジプト当局に対して、ウィーン条約の枠組の中で責任を果たし、イスラエル大使館を含む外交施設や職員を保護するよう要請した」と述べ、「エジプト当局は我々に対して、非常に真摯に問題に対応すると断言した」と明かした。またキャメロン首相は、「エジプト当局は、イスラエルとの平和条約を含め調印した国際条約を尊重すると約束した」と指摘しつつ、「この誓約の遂行」を期待していると述べた。さらに、エジプトとイスラエルに「現在の緊張を緩和し、地域の安定を強化するために共に取り組むよう」促した。

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( 翻訳者:増田里紗 )
( 記事ID:23908 )