イスラエルの対トルコ報復プランに、トルコ政府の反応
2011年09月10日付 Milliyet 紙

トルコ大国民議会ジェミル・チチェキ議長は、イスラエルのアビグドール・リーベルマン外相の対トルコ報復プランの主張に言及した。チチェキ議長は、「血や憎しみ、あるいは武力、テロ、残虐行為など人道から外れた方法や手段に訴える人々が、大臣や政治家として発言しているところをわれわれは目撃しているのです。落胆させられます」と語った。

第12回国際ベイパザル地域フェスティバルの開会式に出席したジェミル・チチェキ議長は、この3~5ヶ月間、トルコを取り巻く地域では地理的な枠組みで警戒し、注視すべき出来事が起こっている、と話した。
チチェキ議長は、次のように続けた。
「起きている出来事だけではなく、出来事を鎮めるための手段にも目をむけてください。また、なされた説明にも。歴史的認識がなく、人の価値を理解しない人々が自国民とは切り離され、国民に背を向けた、無責任で問題のある発言で、平和に寄与する代わりに憎しみと嫌悪を生み出す、(そのような)一部の人々が政治家として働いているような国が中東地域の真ん中にあるのです。ですから、このようなフェスティバルでわれわれはこの真実が知られ、口にされ、そしてお互いにもっと親密になる必要があることを明確に述べているのです。」

■トルコは長い間テロ問題に取り組んできた

また、チチェキ議長は、トルコが長年テロ問題に取り組んできたとも話した。「私はすべて述べました。トルコ共和国が直面しているのは民族分離主義的なテロや、彼らを騙して山へ追いやるようなものだけではありません。現在それらの背後には誰がいて、将来的に誰がいるのかも、この(イスラエルによる)数々の発言で明らかになっている。流れた殉職者の血、流れた涙において、あの無責任な考えが演じた役割をわれわれは知っているのです」と発言した。
チチェキ議長は、誰もが知っている真実をトルコ共和国に対する恐喝のネタとして利用しないことを望み、「なぜならその最大の痛みも、時がくれば消え去るものだから」と話した。議長は、言葉を次のようにつづけた。

「そのために一方ではフェスティバルを行うのです。しかし他方で、この無責任さを、この妄言を、この恐喝を、国の政治の場にもたらそうとする働きかけが行われている、一つの世界で、一つの地域でわれわれが生きていることを忘れずに、このようなフェスティバルを互いの結びつきを強める点において重要な機会となるものと考えています。」

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:23916 )