エジプト当局、アルジャジーラのカイロ事務所を家宅捜索し生中継を放送停止に
2011年09月12日付 al-Hayat 紙

■エジプト、アルジャズィーラの生中継を放送停止に

2011年09月12日『アル=ハヤート』

【カイロ:本紙】

エジプト当局は昨日(11日)、カイロ発の「アル=ジャズィーラ・エジプト生中継」チャンネルの放送を停止し、中継用機材を没収した。生中継の認可を得ていないことや、人が頻繁に出入りすることで迷惑を被ったとの住民からの苦情や通報が多く寄せられていることを理由に、治安部隊が同局の事務所を家宅捜索したのである。エジプト当局は数日前、エジプトの衛星「ナイルサット」を利用して放送するための新規の認可を放送局に与えることを停止すると決定していた。

「アル=ジャズィーラ・エジプト生中継」チャンネルは1月25日革命の後にニュースや解説の放送を始め、全放映時間をエジプト事情にあてていた。ホットな出来事を生中継で伝えており、最近ではイスラエル大使館への突入およびギザ保安局への突入未遂直後の金曜から土曜にかけての夜に起きた、治安部隊とデモ隊との衝突を中継した。このカイロのイスラエル大使館突入に続いて起きた騒擾事件の後、エジプト軍最高評議会は「国家とその威信の維持のため、非常事態法で認められているあらゆる条文の適用」を決定し、あらゆる報道機関に向けて、「治安の緩みに対処し、国全体の治安を犠牲にしてでも存在証明を試みたり、社会の一部階層の歓心を買おうとしたりする扇動行為に同調することの無いよう、責任を担うことを」を強く求めた。

Tweet
シェア


原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:山本薫 )
( 記事ID:23956 )