トルコのエルドアン首相にエジプトの若者が熱狂
2011年09月14日付 Al-Ahram 紙

■エルドアン首相、アラビア語で「エジプトは世界の母」と発言
■「私はエジプトの前政治指導部に国民の声に耳を傾けるよう呼びかけたが、私の言葉は辛辣だと受け取られた」

2011年9月14日『アル=アハラーム』

【ムハンマド・ウスマーン】

トルコのレジェプ・タイイプ・エルドアン首相が、トルコは朋友エジプトの力強い味方となると公言した。昨晩(13日)の火曜日にオペラハウスで行われ、数千人が出席した講演でエルドアン首相は、エジプトは移行段階を成功裏に乗り越え、次の選挙はエジプト国民にとって新たな誕生の日となろうと発言した。さらに、変化には忍耐と細心の注意、小異を捨て大同につく精神が必要だとも述べた。

「エジプトとトルコは一つの手」と聴衆が声を張り上げたシュプレヒコールに、エルドアン首相はアラビア語で「エジプトは世界の母」と応じた。そして、「エジプトにいると熱烈さを感じる。まるで家族といるようだ。エジプトは諸文明の揺籃の地であり、人類の遺産に貢献した国だ。この瞬間、比類なき国の比類なき国民に向けて演説していることを、私は誇りに思う」「エジプトはトルコの姉妹であり、カイロはイスタンブルの姉妹だ」などと発言した。

またエルドアン首相は、1月25日に始まったデモの最中、「我々は皆、いつかはこの世から消えさる身であり、国民の声に耳を傾けるべきだ」とのメッセージを送ったところ、辛辣な言葉だとの返事がカイロから届いたので、「私のメッセージは全世界に宛てたものです。あなたたちは死ぬことがないというのですか?」と前政治指導部に伝えたとの事実を明らかにし、アラビア語で「あらゆる人が死を味わうことになる」と述べた。

アラブ世界とエジプトに向けてこの夜、エルドアン首相が行った講演後、主にイスラーム主義系のおよそ300人の若者が、オペラハウスの大ホールが入った建物の外に詰めかけた。彼らはエジプト国旗とトルコ国旗を掲げてエルドアンを支持するシュプレヒコールを繰り返し、その一部にはイスラーム・カリフ国家の樹立を呼びかける内容が含まれていた。

握手を求める若者が大勢詰めかけたために、エルドアン首相と夫人はオペラハウスから外に出るのに大いに苦労した。

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( 翻訳者:山本薫 )
( 記事ID:23967 )