国連:「レバノンにシリア難民3500人以上」
2011年09月20日付 al-Hayat 紙

■ 国連:「レバノンにシリア難民3500人以上」

2011年9月20日『アル=ハヤート』

【ベイルート:ロイター】

国連の報告によると、シリアの民主化を支持する抗議デモ参加者らに対する軍事攻撃から逃げてきたシリア難民3500人以上がレバノンで難民登録を行った。ここ2週間では600人以上の難民がレバノンに到達している。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の報告書によると、3月に政権打倒を訴える街頭行動が初めて行われて以来、レバノン北部でシリア避難民3580人が登録を行った。

報告書によると、「ここ数週間、自分たちの村から避難してきたシリア人の大半は、シリア当局の側から非公式な国境検問所で厳しい警備体制がとられるようになって以降、正式な国境の検問所からレバノンに入国している」という。

さらに報告書には「一部の人々は、利用可能な検問所の数の減少によって、未だ開かれている公式の検問所でシリア当局に氏名が報告されることへの不安から、シリア出国が妨げられる可能性があるとの懸念を示している」と述べられている。

難民が未だに残留しているレバノン北部の山岳地帯ハーリド渓谷は、シリアではガソリンと特定の食料品の価格が安いため密売を行うにあたっての基地として知られている。

住民らがロイター通信に伝えたところによると、国境を非公式に越える動きは、危機以前には明らかになってはいなかった。しかしシリア難民の一部は、国境の向こう側からシリア軍によって視認されるハーリド渓谷で行き場を失っている。多くの難民は帰還を試みた場合に逮捕されることを懸念している。

報告書によると、シリア避難民の大半は受け入れ家族の住居に滞在しているが、約100人は学校に滞在している。

国連によると、シリアで6か月前に、エジプトやチュニジアの大統領を打倒し、今またリビアの指導者ムアンマル・アル=カッザーフィーを打倒した北アフリカでの蜂起に着想を得た抗議運動が始まって以来、2600人が殺害されている。

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( 翻訳者:増田里紗 )
( 記事ID:24018 )