アル=アズハルのシャイフは「ハマース」とパレスチナ自治政府の和解成就の必要性を強調
2011年10月05日付 al-Hayat 紙

アル=アズハルのシャイフは「ハマース」とパレスチナ自治政府の和解成就の必要性を強調

2011年10月5日『アル=ハヤート』

【カイロ:本紙】

アル=アズハルのシャイフであるアフマド・アッ=タイイブ氏は、パレスチナ自治政府と「ハマース」の間の和解の必要性を確認した。これは「命題は極めて重要であり、遅延の猶予はない」ためである。また「和解と、パレスチナ自治政府とハマースの統一、これらが人民の勝利を実現するものである。」と強調した。

アル=アズハルのシャイフは昨日[4日]、ガザでパレスチナ人民に向けた「慈愛の微笑みの長距離行」使節団を迎えた。この使節団は南アフリカ、アルジェリア、モロッコ、ヨルダンからの代表を含んでいる。

最高位のイマーム(シャイフ、アフマド・アッ=タイイブ)は使節団員を歓迎し、アル=アズハルはパレスチナ人民を支援するあらゆる善良な使節団に賛同することを確約した。また、支援活動は人道的義務であることから、このような使節団に協力することは彼にとって光栄であるとした。

一方、アラブ連盟は昨日[4日]、ユダヤ系過激派の野放図な行動や、複数の聖地に対する不当な人種差別的攻撃の実行に強い憤りを表明した。そのうちの最近の(事件としては)ガリラヤのトゥーブ・アッ=ザンガリーヤの町で「アッ=ヌール・アル=カビール」モスクへの放火があった。アラブ連盟は声明のなかで、この攻撃を1948年以来の、パレスチナ人の記憶を不明瞭にし、また滅却を目的とするモスク、教会、墓地への攻撃を行ってきたイスラエルの継続的、組織的人種差別政策の一環とみなすとした。


声明では「この攻撃はエスカレートするイスラエルの人種差別(政策)の下行われているが、これを反48アラブ(1948年から在住するアラブ人)条項が16条項にもおよぶイスラエル国会(クネセット)により発布された人種差別的法律が庇護している。」とし、これらの法によって、パレスチナ人の多くの村や家は没収され、パレスチナ人が村や家へ帰ることが禁止された。さらに没収されたパレスチナ人の家や土地は、人種差別的にユダヤ人に与えられた。また、この攻撃はイスラエルの宗教組織のファトワー(勧告) への明白な呼応として行われ、宗教組織が公にアラブ人に対する人種差別の形での攻撃を扇動するとともに、アラブ人を標的として、アラブ人の子供たちを殺害するよう呼びかけている。

(アラブ)連盟は国連と国連の各組織、特にユネスコ、四カ国委員会および全て人権擁護関係の組織に、この繰り返し行われる犯罪行為の非道を鑑みた決定的、かつ明白な立場を示すよう要望した。

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( 翻訳者:増田里紗 )
( 記事ID:24168 )