ドイツ政府、独批判のシリア大使を呼び出し
2011年10月07日付 al-Hayat 紙

■ ドイツ政府、独批判のシリア大使を呼び出し

2011年10月7日『アル=ハヤート』

【ベルリン:イスカンダル・アッ=ディーク】

ドイツ外務省の報道官が昨日発表したところによると、同省は一昨日、 ラドワーン・ルトフィー在独シリア大使をベルリンの庁舎に呼び出し、シリアのバッシャール・アル=ジャアファリー国連大使の国連安保理におけるドイツに関する発言を断固拒否することを伝え、シリアの反体制派に対するスパイ行為や圧力の行使を続けることに警告を発した。

同報道官は、「アル=ジャアファリー氏はドイツに対する絶対に受け入れがたい発言をした」と語った。シリア当局の弾圧に関する欧州と米国の非難決議案に対してロシアと中国が拒否権を行使した国連安全保障理事会の会合後にアル=ジャアファリー大使が発した皮肉の込もった言葉は、ドイツの複数の報道機関に取り上られた。アル=ジャアファリ―氏は「ドイツは(シリアへの制裁を画策する)フランスと英国に次ぐ三番目の騎士だ」「ヨーロッパでユダヤ人を迫害したドイツは、今は偽善的で詐欺的な決議案を提出することで御立派な仲介者を演じようとしている」と述べた。

ドイツの外交筋はアル=ジャアファリー大使の発言に対して、「彼の言動はバッシャール・アル=アサド政権の言動全般と似ている」と語り、シリア国民が被っている激化の一途をたどる問題をめぐって真剣な対話を行う機会が再び失われたと指摘し、同大使の発言は「この問題から注意を逸らせるための策略以外のなにものでもない」と語った。

またドイツの外務省報道官は、ルトフィー在独シリア大使を呼び出した際、ドイツ政府は国内におけるシリア反体制派に対するスパイ行為や圧力行使は決して容認しない旨を明確に通告したことを明らかにした。

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( 翻訳者:袖山結生 )
( 記事ID:24187 )