シリア:デモ参加者は「国民評議会」に忠誠を誓う。クルド人の著名な反体制活動家暗殺
2011年10月08日付 al-Hayat 紙

■デモ参加者は「国民評議会」に忠誠を誓う。クルド人の著名な反体制活動家暗殺

2011年10月8日『アル=ハヤート』

【ダマスカス、ニコシア、モスクワ、ジュネーブ:本紙、AFP、ロイター】

昨日、シリア人数千人が「シリア国民評議会を支持する金曜日」のデモを行った。複数の活動家および目撃者によると、ダマスカス郊外県、ヒムス県、(イドリブ県)ジスル・アッ=シュグール市で死者が出る一方、クルド人の著名な反体制活動家ミシュアル・タンムー氏が武装集団によってアル=カーミシュリー市の自宅で暗殺された。こうしたなか、ロシアのドミートリー・メドヴェージェフ大統領はシリア政府が「必要とされる改革」を実施できない場合、「去らねばならない」 と、強く警告するかたちで述べた。この声明はシリアの改革のペース(の遅さ)へのロシアの「焦り 」が反映されている。

メドヴェージェフ大統領は昨日のテレビでの声明で「ロシアは他の国々同様シリアが流血を終わらせ、シリアの指導部が必要不可欠な改革を実行することを望んでいる。シリア指導部がこの改革を実行できなかった場合、彼らは退陣せねばならない。しかしそのこと はNATOや一部の各国などではなく、シリア国民及びその指導部によって下される」と述べ、ロシアが体制転覆を図る「外国のあらゆる企み」を阻むと警告した 。

メドヴェージェフ大統領の声明は、シリア当局によるデモ参加者への弾圧を非難する決議に対し、ロシア・中国が拒否権を行使した3日後に出された。同大統領は、モスクワ政府が拒否権を行使したことが、ロシアが反対の意を唱えていたNATO主導の対リビア爆撃作戦の実行を受けてのことでもあると述べた。だが、同作戦の実行を阻止すべく先の3月の開かれた安全保障会議ではロシアは拒否権を行使しなかった。メドヴェージェフ大統領は「ロシアは安全保障理事会を通して、体制転覆を図るあらゆる一方的な懲罰に(法的)正当性を付与するような いかなる試みにも対抗し続けるだろう」と明言した 。

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( 翻訳者:辰巳新 )
( 記事ID:24191 )