捕虜交換取引に夫が含まれず失望するパレスチナ女性たち
2011年10月12日付 al-Quds al-Arabi 紙

■捕虜交換取引に夫が含まれず失望するパレスチナ女性たち

2011年10月12日『クドゥス・アラビー』

【エルサレム:AFP】

今回のハマースによる[イスラエル兵]ギラード・シャーリートとの捕虜交換取引では解放されないことになったパレスチナ解放人民戦線(PFLP)の指導者アフマド・サアダートの妻であるアブラ・サアダートは、取引に含まれる捕虜たち[=イスラエルの刑務所に収監されているパレスチナ人服役囚]の母親や妻、家族の喜びについては自分も幸せであると表明しつつも、期待を裏切られて失望を感じている。

アブラ・サアダートはAFPに対し以下のように語った。「私たちはアフマド・サアダートが取引に含まれていると期待していました。取引がパレスチナ人捕虜の解放について言及している限りは、我々も喜んでいますし、残りの捕虜が解放されることへの希望を持っています。捕虜の問題は重大で崇高な問題なのです」。

イスラエル政府は火曜日(11日)から水曜日(12日)にかけての深夜、パレスチナ側との合意を承認した。この合意によってパレスチナ人捕虜1027人(うち女性27人)が二段階に分けて解放される。そしてこれと交換に、5年以上前からハマースに拘束されているイスラエル兵士ギラード・シャーリート曹長が解放される。

またアブラ・サアダートは、約16日間ハンガーストライキを行っているアフマド・サアダートの身を案じて、以下のように述べた。「彼らは刑務所内でハンガーストライキを行っています。彼らの命が心配でならないため、子どもたちの世話をするために必要な体力を維持する以上の食事はのどを通りません。」

さらに彼女は以下のように続けた。「4人の息子達と一緒にいる時には、不安でいっぱいでも、誰もその心配や不安を口にする者はいません。実際には、彼の命が心配でならないのですが。占領は長いこと彼を追いまわし、何度も標的にしてきました」

アフマド・サアダートは2008年に30年間の懲役の判決を下されており、4年前から独房に拘禁されている。

(後略)

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( 翻訳者:田中大樹 )
( 記事ID:24234 )