原発推進のユルドゥズ・エネルギー相、「文句があるなら電気を使うな」
2011年10月13日付 Radikal 紙

ベルギーを訪問中のタネル・ユルドゥズ・エネルギー相は、原発に反対する人は、電気を使うべきではないと述べた。

ブリュッセルで、トルコのEU代表部で記者会見を行ったタネル・ユルドゥズ・エネルギー相は、「本日ブリュッセルで開催された会議に参加した。いい会議だった。情報を提供した。非常に有意義な会議だった。特にトルコは、EU加盟国のソリューションパートナーとなった。トルコが EU加盟交渉の結果、実際にEUに加盟するにせよしないにせよ、こうした合意に至った。トルコとEUの間でこれほど大きなプロジェクトが行われているにもかかわらず、EU加盟交渉で(検討課題の一つである)「エネルギー問題」の検討が開始されないのには、政治的理由があるのだろう。しかし、我々はまちがってはいない。感情的にもなっていない。トルコが、「エネルギー問題」項目の検討を始めてほしいと頼む必要もない。ここで損するのは、トルコではない」と話した。

■「電気を使わなければいい」

質疑応答の形で続けられた記者会見で、原発に関する質問に答えたユルドゥズ大臣は、「現在、EU加盟国には143基の原発がある。これらが停止されない限り、我々も原発に関する政策は変更しない。世界は一つであり、同じように動いている。全ての原発が停止しない限り、我々も建設する。40年以上経っている原発が26基ある。これらの原発は、早急に停止させる必要があると私は思っている。現在建設中の原発は63基ある。古い原発の停止は別問題である。完全な設備と最新技術で建設する原発を危険視すべきではない。トルコの発展や進歩に関わっているのは他の誰でもなく、我々である。我々は、エネルギー源を確保し、外国への依存を減らさなければならない。

ベルギーで、今あなた方がいるこの国で、使用しているエネルギーの72%が原発で賄われているのであれば、これを、益不利益含めて共有することに関して、反対の立場をとる人は、電気を使うべきではないと思っている。進歩や発展を成し遂げた国々は、40年間こうした原発を使用している。すでに30~40基の原発が稼動している国々は、この原発を停止していない。古くなった原発は廃止すべきという考えが、脱原発のように解釈されているが、両者は異なる。皆さんには、問題を、より透明、かつ明確に報道してもらいたい」と述べた。

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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:24237 )