KCK(クルディスタン社会連合トルコ会議)捜査、今日までの検挙7748人
2011年10月07日付 Milliyet 紙

BDP(平和民主党)は、2009年4月14日から今日までに、同党の幹部と党員の7748人が拘束され、3895人が逮捕されたと発表した。

 BDPのセラハッティン・デミルタシュ党首は「AKP(公正発展党)よ、次の言葉を忘れるな。今後、平和を追い求め、平和を実現せねばならないのはAKP自身なのだ。なぜなら、私たちは耐え忍び、この政治の場にいるからだ」と語った。

BDPのバージュラル区本部で行われる予定だったが、人が多すぎるという理由で建物の前で行われた記者会見で、デミルタシュ氏はKCK(クルディスタン社会連合トルコ会議)に対する一斉捜査を批判した。拘束された仲間がなんらかの罪を犯したというなら、BDPの我々も同じ罪を昼夜問わず犯し続けている、と語ったデミルタシュ氏は、このような不当な扱いに初めて出会ったわけではなく、80年間クルド人・アレヴィー派・非ムスリム、すなわち、この国における「他者」として、そもそも法と正義に則った扱いを受けてこなかったと主張した。デミルタシュ氏は「今、AKPも(80年来の)この状態を続けている」と述べた。

 デミルタシュ氏は、「首相を始めとして、この捜査を実施している人々へ告げる。私たちみなを刑務所へ詰め込むなら、この闘いは刑務所でも続くだろう。私たちみなを殺し、墓をいっぱいにしたなら、この闘いは死後の世界でも続くだろう」と述べた。また、デミルタシュ氏は、自分たちBDPが「平和を乞う者ではなく、平和を支える者」であると語った。

■イムラル島からの電報

 BDPが国会への復帰を決定したことによって、一部の人々が復帰をどれほど不愉快に思っていたか明らかになったと主張するデミルタシュ氏は、「決定の翌日からすぐに一斉捜査と逮捕が始まった」と述べた。デミルタシュ氏は、テロ組織首謀者アブドゥッラー・オジャラン氏と共に留置されている囚人から送られた、国会のボイコット運動が目標に到達したことを知らせる電報があり、これを受け国会への復帰を決定したと語った。

■デミルタシュ氏からエルドアン首相へ送られた書物―『想像以上のこと』

 BDPは、KCK一斉捜査に際して多数のBDP党員が拘束されたことを、ある本をつかったメッセージで抗議した。BDP党首セラハッティン・デミルタシュ氏は、90年代に、似た事件を題材としたロジン・アクンとフンダ・ダヌシュマンによって書かれた『想像以上のこと』という本をレジェプ・タイプ・エルドアン首相へ送った。デミルタシュ氏は本に「ここのところ私たちの国に起きていることが、先々で同じような本の題材となることを心配している。あなたにこの気持ちを伝える」というメモを添えた。

■KCK一斉捜査表

 (BDPは)一斉捜査に抗議する目的で、多数のデモを予定していると発表し、また、今日まで進められていた一斉捜査における拘束と逮捕に関する計算書を公開した。BDPの法律・権利担当のメラル・タヌシュ・ベシタシュ共同副党首は、BDPは幹部と党員に対して、2009年4月14日から今日までに7748人が拘束され、3895人が逮捕されたことを明らかにした。発表では、こうした捜査・逮捕はレジェプ・タイプ・エルドアン首相の呼びかけ、及び命令によって実行されたと述べられた。

一方、KCK一斉捜査の一環でイスタンブルで逮捕された43人が、昨日ベシクタシュの連邦裁判所へ連行された。テロ対策チームによって、イスタンブルで一昨日100人が逮捕されている。

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( 翻訳者:澤井祥子 )
( 記事ID:24246 )