犠牲獣の牛を買うには最低でも6000TL
2011年10月16日付 Milliyet 紙


犠牲祭が近づくにつれ、トラキア地方最大の家畜市場は活況を呈し始めた。

エディルネ県のハヴサ郡で1940年代から今まで伝統的に設置され、1993年に農業食品省によって許可されたハヴサ家畜市場は、犠牲祭が近づくにつれ大きな活況に沸いている。

ハヴサ郡当局が運営する家畜市場は、夕暮れ時に生産者が連れてきた小型、大型の家畜でにぎわい始めた。耳につけたプレートの番号で一頭ずつコンピューターに登録され、その後売り場のパドックに入れられるか、パドックに入れられることなく足を縛られコンクリートの地面に横たわる羊や子羊そして雄羊は、その日一日、新しい買い手を待つことになる。

犠牲獣の牛は、最も安いものが6000リラ(約28万円)で売られるのに対し、雄羊は600リラ(2万8千円)の値で買い手を待つ。ここで売り手と買い手の間での大きな値引き交渉の結果、買い取られた犠牲獣は、新たな旅に出る。

家畜の生産者は、今年の価格は去年と比べてほぼ同じであるとする一方、買い手は家畜が高いと不評をもらしている。

■ 条件改善

ハヴサ郡のオウズ・テキン郡長は、アナトリア通信の記者らに行った会見で、トラキア地方で最大の家畜市場がハヴサ郡にあると話した。

家畜市場にトルコ全国から買い手が来ることを強調したテキン郡長は、「市場では一日で700頭の大型家畜が取引され、小型家畜はこの2倍である。この家畜市場は一つのブランドとなり、活況を呈している」と語った。

テキン郡長は、およそ10ドヌムの広さの家畜市場では本格的な改善が行われたと説明し、以下のように続けた。「市場では、かつて最新の技術が十分に使われていなかった。ここ3年で最新の技術を導入し始めた。市場に入るとき、すべての家畜は耳につけられた番号によって登録され売られている。どの地域に売られても、現地の県や郡の農業課に家畜が売られたことが報告される仕組みになっている。監視カメラも設置されている」

先週、犠牲祭の準備の一環で道の舗装を始めた。この冬の取引時には道路は完全に舗装されていると思う。これにより、悪天候でも生産者、買い手ともに快適に取引が出来るようになる。

市場では、犠牲祭までにより真剣ですばらしい取引がなされ、多くの人々が取引に殺到すると信じている。私たちは生産者がこの犠牲祭では望んでいたものを得て、労働の対価を獲得するだろうと考えている。

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( 翻訳者:菱山湧人 )
( 記事ID:24259 )