通商大臣、新たな国境ゲートの開設に言及
2011年10月16日付 Hurriyet 紙

ハヤティ・ヤズジュ税関通商相は、トルコの貿易規模の増大に伴い、国境ゲートが現在あるものだけでは不十分となったため、イラクやグルジア、イランとの間の新たな国境ゲート開設へ向けた取り組みを開始させた。

税関通商省からの情報によると、トルコの近年の貿易規模の増大は、現存の国境ゲートの負担増加の原因となった。そのため近隣諸国と共同で、新たな国境ゲート開設のために長い間交渉を重ねてきたヤズジュ税関通商相は、グルジアやイラク、イランとの間に合計9つの新たな国境ゲートが2年以内に開かれるよう通達した。

この中で、トルコ―グルジア間にチュルドゥル/アクタシュ(アルダハン県)、ジャンバズ鉄道ゲート(アルダハン県)、ムラトル(アルトヴィン県)、ジャーミリ(アルトヴィン県)の国境ゲートが、イラクとの間に、アクテペ(シュルナク県)、オヴァキョイ(シュルナク県)、デレジク(ハッキャーリ県)、ウズムル(ハッキャーリ県)の国境ゲートが、イランとの間にウードゥル県のディルジュ国境ゲートが開かれる。

■グルジア

グルジア-トルコ間の貿易規模はここ8年間で5倍以上増えて10億ドルを超えており、これにより新たな国境ゲートの開設が必要になった。2国間の現存のサルプとテュルコズの国境ゲートに4つの新たなゲートが追加される。
特にサルプ国境ゲートの負担軽減のためにアルダハン県に開設が予定されているチュルドゥル/アクタシュ国境ゲートは、2、3か月以内に建設が始められる。税関通商省はこのゲートがBOT(YİD)方式で建設されるため、トルコ商工会議所連合(TOBB)税関観光運営株式会社に発注した。会社もこの依頼に意欲を示し、準備に入ったという。
チュルドゥル/アクタシュ国境ゲートは2012年に開設される予定だ。

■ジャンバズ鉄道国境ゲート

グルジア-トルコ間で開設されるもう一つの国境ゲートは、アルダハン県での鉄道交通用となる。カルス-トビリシ-バクー鉄道計画の中で開設が予定される鉄道国境ゲートには、トルコ側の終点であるジャンバズ駅の名がつけられる。鉄道路線の完成後、ジャンバズ駅に税関が設けられる。
ジャンバズ鉄道の国境ゲートも2012年に開設される。

■ムラトル国境ゲート

トルコ-グルジア国境に開設されるもう一つの国境ゲートは、アルトヴィン県のムラトル村に置かれる。

税関通産省の担当者は、アルトヴィン県のムラトル村とジャーミリ村は冬の大雪で道が塞がれ、非常時にこの地域に住む住民へのトルコ側からの交通を確保できないと述べ、これらの村からボルチカ郡への交通がグルジア側を通って確保されるように、ムラトル-クルナティ陸路国境ゲートと、ジャーミリ村-チュトゥネティ国境通過点が開かれる予定だと述べた。

担当者たちは、これに関してグルジアとの協議が続いており、合意に至った際には、非常に状態の悪いジャーミリ村からチュトゥネティ、クルナティ、ムラトル村へとつながる道のグルジア側を通る部分がトルコ協力発展機構の力で改善されると発表した。

ヤズジュ税関通産相が近いうちにグルジアを訪れ、これに関する合意に署名し、ムラトル国境ゲートが2012年に開設されると発表された。

■イラク

トルコが最近貿易を増やしているもう一つの隣国が、イラクだ。2国間の80億ドル近くの貿易や年間1600万以上の車両の通行によりハブルの国境ゲートだけでは足りなくなった。

先週トルコを訪れたイラクのホシュヤール・ズィバーリー外相も参加したトルコ-イラク高等戦略協力会議では、ハブルの西のアクテペ-バジュカ(シュルナク県)地域に国境ゲートを設けることが決定された。

■アクテペ/バジュカ国境ゲート

イラクとトルコの代表は、アクテペ/バジュカ国境ゲートについて技術的な検討を行うために来月中に一堂に会する予定であると発表された。このゲートは2012年の建設開始、2013年の開設が予定されている。

■オヴァキョイ/シノヴァ国境ゲート

トルコ-イラク高等戦略協力会議でのもう一つの決定は、トルコ-イラク鉄道計画の経路と完成に関連して、オヴァキョイ周辺における小型車両と電車向けの陸路と鉄道の国境ゲート建設であった。
オヴァキョイ国境ゲートは2013年の完成が目標とされている。

■デレジク、ウズムル国境ゲート

イラクで開かれる国境ゲートの中で、デレジクとウズムルはハッキャーリ県につくられる。
トルコ側のシェムディンリ郡デレジク地域での新たな国境ゲートの開設の提案に、イラクの関係者も意欲を示している。この国境ゲートの開設のためには、2012年に合意、署名が行われ、2013年に開設される事が計画されている。
ウズムルの国境ゲートはハッキャーリ県のチュクルジャ郡に建設され、イラク側との合意が決まればこのゲートは2013年の開設が目標とされている。

■イラン

貿易額が110億ドルを超えるトルコ・イラン間では現在エセンデレ(ハッキャーリ県)、カプキョイ(ヴァン県)、ギュルブラク(アール県)の国境ゲートが開かれている。これに加え、アゼルバイジャン/ナヒチェヴァンへ向けても利用されるウードゥル県のディルジュ国境ゲートの開設が目標とされている。

■ディルジュ-マクの国境ゲート

ディルジュ国境ゲートの場所の決定のための共同の調査訪問を行うため、イラン側との合意がなされた。BOT方式で新たに建設されるディルジュ国境ゲートは2013年の開設が目標である。

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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:24261 )