リビア新政府 バニー・ワリード制圧、シルトではアル=カッザーフィ包囲を報告
2011年10月18日付 al-Hayat 紙

■リビア新政府 バニー・ワリード制圧、シルトではアル=カッザーフィ包囲を報告
2011年10月18日『アル=ハヤート』
【ロンドン】
リビア反体制派は昨日【17日】、トリポリから170km南東に位置し、追放されたムアンマル・アル=カッザーフィー大佐の体制支持者が立てこもっていたバニー・ワリードの中心部を制圧したことを祝った。バニー・ワリードにおける迅速な勝利は、同様の勝利が近い将来アル=カッザーフィの出身地シルトにおいても期待されると言う兆しに伴ってもたらされたものである。
前体制の高官の家族が【シルトから】去ったことが初めて明らかになった後、彼らは反体制派に投降したが、これはまた【シルトに】留まった者は最後まで抵抗するということを示している。
また、反体制派の指導者の1人が、アル=カッザーフィー大佐本人が数日前からシルトにいるという予測を確認したことは注目に値するが、これは前体制側が暫定国民評議会に対して示した激しい戦闘の背景を説明するものである。ウマル=ムフタール軍団のフセイン=アル・ジャザウィーがアル=ジャズィーラ放送に語ったところによると、昨日の朝、捕虜が反体制派に、アル=カッザーフィー大佐と、大佐側の幹部のうち、アブー・バクル=ユーヌス防衛大臣、アブドゥッラ―・サヌースィ―諜報部部長、マンスール・ドゥやウマル・イシュカール治安部長が、シルトの二番地区にいることを明かした、との事である。述べた。シルトの二番地区は、反体制派がドラール地区を包囲制圧した後も、未だ前体制勢力の勢力下にある。また以前の情報によれば、アル=カッザーフィーの息子アル=ムアウシムも、シルトで包囲されていると伝えていた。リビア反体制派の指導者は、彼らがアル=ムウタシムを拘束したことを新たに確認したが、ニュースが否定される前は暫定国民評議会の複数の幹部が以前に同様のことを伝えていた。
また、先日伝えたれたところによれば、シルトから逃亡した者には、前体制の多くの重要人物の家族に加え、前体制の報道官であったムーサー・イブラヒーム・アル=カッザーフィーの家族も含まれる。以前、暫定国民評議会は、シルトの陥落まではリビア新政府の発足宣言はないとしていたが、その時は今までになく近づいた。昨日、数十人の反体制派が、前体制時代の強力なワルフラ族の拠点であったと考えられるこの街の予期せぬ陥落を、バニー・ワリードの広場で祝った様子が見られた。また、『アル=アラビーヤ』放送は、バニー・ワリード突然の陥落は、アル=カッザーフィー体制における指導者の1人が、兵士たちを見捨てて逃走したことによるものとする情報を伝えた。

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( 翻訳者:田邉瑞穂 )
( 記事ID:24269 )