アッ=シャバーブ、ケニアのソマリア侵攻を受けて報復を脅迫
2011年10月18日付 al-Hayat 紙

■ソマリア:アッ=シャバーブ、ケニアに攻撃を仕掛けると威嚇

2011年10月18日付『アル=ハヤート』紙

【モガディシュ:AFP、AP】

アル=カーイダと関係を有するアッ=シャバーブは、ケニア軍が同組織の戦闘員を追って火曜[17日]にソマリア領土内に侵入したことへの報復として、ケニアに対して攻撃を仕掛けると威嚇した。なおケニア政府は、域内の緊張を高める恐れのある先例のない動きの中で、アッ=シャバーブが最近の外国人誘拐事件の責任を負っていると主張してきた。

ケニア政府がアッ=シャバーブに対して宣戦布告し、国境を越えて軍隊を派遣すると断言した翌日、同国の軍はソマリア政府軍からの助言の下に空爆作戦によって支援されつつ、ソマリア南部に進軍した。ケニア軍兵士は、ソマリア領内に50マイルほど入り込んだアッ=シャバーブのアジトとされるコカニ村にいると繰り返し伝えられた。

近隣の村の有力者のひとり、サリバン・ムハンマドさんは、「ケニア軍は戦車やその他の軍用車の支援を受けながら、コカニ村付近に駐屯した。トラックと戦車を32台ほど、兵士を数百人目撃した」と話している。また別の目撃者、アブドゥッラー・サイイド・アダムさんは「ケニア人兵士はしっかり武装して、コカニ村付近で塹壕を掘り始めた」と話した。

AP通信によれば、アッ=シャバーブのアリー・ムハンマド・ラージー報道官は去年ウガンダで76人が命を落とすことになった3カ所の攻撃と同様に、ケニアでも自爆攻撃に訴えると脅迫したという。また同報道官は昨日の記者会見で、「ケニア軍はソマリアから撤退しなければならない」、「ケニア人はカンパラでの事件を思い出すべきだ」と述べつつ、ウガンダがアフリカ連合の平和維持軍の一環として「ソマリアに自国の軍隊を展開させたために」こうした攻撃が行われたと指摘した。

アッ=シャバーブのハサン・トゥルキー指導者は、「ケニアは我々の神聖な領土に侵攻してソマリアを蹂躙している。しかしケニア軍兵士達は失敗のうちに去ることになると約束しよう。我々の戦闘員が彼らに弾丸を浴びせるのは必至であろう」、「我々の領土に侵攻する血に飢えた敵に対抗して、そして敵を支援する不信心なソマリア人に対抗して、全てのソマリア人にひとつになるようと呼び掛ける」と述べた。

また、アッ=シャバーブの戦闘員が昨日、同組織の防衛を強化し、ケニア軍やソマリア政府軍の拠点に向けて数百人の戦闘員を派遣したと伝えられている。同組織の戦闘員が支配している沿岸部キスマヨ市の住民、アブディー・ジュミールさんは、「マシンガンと数百人の戦闘員を積んだ大型トラックと軽トラック約50台がケニア国境付近へ向かったのを目撃した」と話した。

(後略)

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( 翻訳者:桑原奈緒子 )
( 記事ID:24271 )