最高裁判所は声明の中で、ユーセフ・ナダルハーニーに関する容疑が最高裁で破棄され、これまでのところ本件に関する最終的見解は出されていないことを発表した。
※訳注:ユーセフ・ナダルハーニーはイスラーム教からキリスト教に改宗したことから死刑判決を受けたイラン人牧師。
イラン学生通信(ISNA)によると、この問題に関する最高裁判所の声明には、次のように書かれている。
背教の罪に問われているユーセフ・ナダルハーニーに関する容疑が最高裁判所で調査された。その結果、捜査に不備があるとの理由から、追加捜査を行ってこの不備を解消することを目的に、本件は〔最初に〕判決を出した裁判所に差し戻された。なお言うまでもなく、問題となっている不備が解消され、改めて判決が言い渡された後で、〔出された判決に被告側から〕異議が唱えられて、最高裁への控訴があった時には、〔最高裁から改めて〕本件についての意見が表明されることになるだろう。
月曜日にも、司法権報道官は記者会見のなかで、ユーセフ・ナダルハーニー問題について、同被告に対して死刑判決は下されておらず、いまだ審理中であると発表していた。
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( 翻訳者:種谷悠樹 )
( 記事ID:24279 )